SWT-AgTech中継をして頂きました
アフリカでの事業起ち上げ、からの雇用創出を目指して今は旅している訳ですが、最近、以下のような理由から凄く農業に興味が湧いています。
・スケーラビリティ
・ローテク有用性
・未来の食料問題
・未開農地の有効活用
そんな折、以前アフリカに特化したイベントが開催されて参加したことのあるStartupWeekendで、『農業×IT』と言うテーマが開催されるとのことで、無理を言って運営の皆様にアフリカと中継をして頂きました。
そもそものStartupWeekendのイベントに関して、自分も参加した際に思いましたが、これは凄く良い取組だと思います。(以前記事を書いたことあるので割愛しますが)
そのテーマに本気で臨む人間にとっては、得る気づきや人脈(参加者・審査員・運営すべて)がとてつもなく大きく、ある意味で背中を押してもらえる場所では無いでしょうか。
中継では、日本の会場とはアピアインで繋いで頂きました。
今回このツールは初めて使いましたが、UIも使い勝手よく電波も途切れずでお勧めです。
日本⇔アフリカ中継中のキャプチャを撮って頂いていたようなので掲載しておきます笑
今回のイベントそのものに関してはと言うと、「農業×IT」と銘打っていたにも関わらず、テクノロジー関連と結びつけた事業案があまり出なかったのは残念でした。まさに、IoTやドローン、人工衛星などを駆使した事業が最近注目を集めているので、ここらへんの案を固めてくるチームが居るともっと面白かったかな、と感じています。
とは言え、農業ド素人の自分にとっては、とても勉強になる話ばかりでした。
せっかく頂けた貴重な機会なので、これからの学びに活かさせて頂きたいと思います。
運営の皆様、本当にありがとうございました。
アフリカでの農業に関しては、まだまだこれからちゃんと調べてズブズブに取り組んで行く必要がありますが、つい先日、僕の考えに対して凄く的確な指摘をくださった方が居ます。ド素人の自分としては凄く有難かったですし、とても勉強になりました。今後の留意点として胸に留めておきたいと思います。
【指摘①】
■農業が産み出すのは一時的な雇用のみの可能性
途上国(特にアフリカなど)では、農業に関しては収穫期のみが人手が必要になります。先進諸国ではパートタイマーがその需要を担っています。アメリカでは不法移民が、日本では合法移民(正確には農業研修生という現代奴隷)が、オーストラリアではワーキングホリデーでやってくる(無知な)若者が駆り出されます。
農業にスケーラビリティなどの幻想を抱くのもいいですが、結局、一時的な雇用しか産み出していない現実もあるのだと認識する必要があります。
【指摘②】
■グローバル市場での競争力
日本では、2009年から本格的に民間資本の農業法人が認められるようになりました。生産効率がずば抜けて良いアメリカやフランスでは、更に農作物に補助金がしこたま(兆円単位)ぶち込まれているため、国際輸出競争力が半端ではありません。
そこには、大規模な国策には勝てないという現実があります。
特に途上国でちまちまと小農家が作った作物が、このようなグローバル市場で勝てる道理はありません。(どの市場で、誰をターゲットに、どうやって勝ち残るのか)
【指摘③】
■日本の農業の危機
日本は輸入関税をかけているのでアメリカの米は入ってきませんが、TPP(もしくは二国案FTP)が可決されたら、日本のコメ農家の7割くらいは廃業に追い込まれます。それほど巨大資本・国策の力は大きいのです。
特に農業は高度な知識などが必要でない部分が多く、汎用性の高い領域なので参入障壁は低いですが、その分、競合優位性を作ろうとしたら半端なものでは勝てません。