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ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第27話:知識のヨーガとは(5)

2017.04.30 23:24

クリシュナは続けて、

捧げるという行為とその方法について

苦悩するアルジュナに教えます。


「物質的なものごとに執着を持たずに、

人間の知性を越える超越的知識を持ち、

至上主(大いなる存在)のために

行動する人は、

カルマ(罪の反動)から自由になるので

カルマのない(罪の反動がない、

行為をしているが、

一般的に言われる行為をしていない)の境地に達する。


火の祭祀(ヤギャ)で捧げる道具も

捧げ物も

捧げる人も

その捧げる行為自体も

すべて超越的な存在であるブラフマンである。


ブラフマンを求め、

ただひたすら没頭すれば、

必ずブラフマンに達する。


さまざまな神々に異なった供犠(祭祀)をする

カルマ・ヨーガ

(行為を通じ大いなる存在につながろうとすること)

を修練するヨーギーもいる。


ブラフマンの火の中に

捧げものをする

ギャーナ・ヨーガ

(知識を通じ大いなる存在とつながろうとすること)

を修練するヨーギーもいる。


聴覚などの諸感覚を支配して

心の火に投じて捧げものとする者

(独身修行者:ブラフマチャーリー)も、
また、

音など感覚の対象を

諸感覚の火に捧げる者

(規律に従う世帯者)

たちもいる。


また、諸感覚の機能と呼吸を

知識によって神格化しくして、

精神統一された自己(魂)の火に

捧げものとするヨーギーもいる。


厳しい誓いを立てて、

自分の財産を布施する者、

供犠を行う者、

苦行する者、

8 段階のアシュターンガ・ヨーガを

実践する者、

 無上の知識を求めて

ヴェーダを学ぶ者もいる。


呼吸を厳格に支配(プラーナヤーマ)する者は、 

吸気(プラーナ)を呼気(アパーナ)に、

呼気を吸気に捧げ、 

ついには呼吸を止めて法悦境に入る。


また、

食事を制し呼気自体を供犠とする者

もいる。


ヤギャ(供犠)の原理を知る者は、

ヤギャをして罪の報いから自由になる。

ヤギャ(供犠)の結果の甘露を味わいながら、

永遠のブラフマンに入っていく。」



…続きはまた明日。

(今日は4章23-30節まででした)