2021.11.6 低山と温泉シリーズ② 二ッ森
令和 3年 11月6日(土) 参加者:12名 ガイド:近田郁子
温泉:花笠の湯
この日、朝は濃い霧の中。視界の無い状態からのスタートとなりました。二ッ森は男山と
女山から成り立ちますが、男山山頂へのルートは2020年に出来たばかりです。まずは、男山
と女山の鞍部まで登って行きます。色づいた林の中を登って鞍部に近づいて行くと、上の方
にはうっすらと青空が見え始めました。鞍部にたどり着くと急に視界が開けます。着いたと
ころで振り返ると、そこからは見事な雲海が広がっていました。皆さんから「すごーい」と
歓声が。広がる雲海の中からは村山葉山と月山が顔を出していました。しばし雲海を堪能
し、まずは男山へ。これがなかなかの急登で、中腹は何かに捕まって登らないと登れないほ
ど。でもこの急登を乗り切った後に辿り着く山頂には素晴らしい展望がありました。眼下は
一面の雲海。その上に広がる青空。なんだかとても標高の高い山の上にいるようでした。男
山山頂は四方に展望が利くよう整備されていて、地元の皆さんの二ッ森への愛が感じられま
す。男山を慎重に下り、次は女山へ。女山の直登の登山道も、男山のあとだと楽に感じまし
た。女山の山頂でお昼休憩となりましたが、その時間でもまだ雲海が残っていました。市内
にいれば半日は霧の中だったのでしょうが、山の上では青空の下にいられたというのも、な
んだか嬉しい気持ちになります。下山しようとした頃に少しずつ雲海も薄くなり、市街が見
え始めてきました。雲海に隠れていた里山も綺麗に紅葉していました。
下山はあっという間です。登山口すぐの「のぼり滝」は雪解けと梅雨の時期にだけ現れる
滝ですのでこの時期はなかなか見られませんが、のぼり滝まで寄り道しました。朝には霧で
濡れぼそっていたススキも下山時には日の光を浴びて銀色に光っていました。登山口から改
めて振り返って見上げる男山もなかなか迫力があります。帰りは花笠温泉 ふくの湯へ。大き
な温泉ではありませんが、綺麗で居心地のよい温泉でした。秋の気候に恵まれ、雄大な雲海
と秋の山の景色を堪能した一日となりました。