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台湾いとしこいし

吉可頌丹麥專賣店 MyCroissant by Guillaume。アップルパイ探して三千里の果てにたどり着いたクロワッサン専門店。

2021.11.08 11:00

秋である。

日本にいた時、秋になったら必ず食べていたフルーツはリンゴ。

そのまま生で食べるのも好きだが、スイーツ仕立ても大好きだ。

リンゴは割と寒い場所の果物なので、台湾では高地でたまに栽培してるほかは、ほぼ輸入品だ。日本のも入ってくるが、スーパーの売り場での保存状態がいまいちなためか蜜が表に出てしまってボケボケのに当たる確率が非常に高い。

ともあれ、そんなリンゴを先日スーパーで見てからどうしてもアップルパイが食べたいスイッチが入ってしまい、食べたくて仕方なくなってしまった。そんなわけで、会社周辺や自宅近くのケーキ屋さんやパン屋さんを捜し歩いたけど見当たらず。デパートのそごうでも見当たらず。

日本だと、そこらへんで、下手したらコンビニでサクッと見つかりそうなものなのに、なんでだ!? 台湾ではアップルパイは食べないのか!?


見当たらないと、ますます食べたくなるのが人情である。

こんな時に頼りになるのが、我らがGoogle先生だ。「台北、アップルパイ」で検索してお伺いしたところ、カフェとかのがいろいろヒットするけど、タルト型だったり、上にアイスクリームがのってたりで、どれもピンとこない。

私が食べたいのは、サクサクパイ生地の中に、薄く切ってあるけどシャクシャクした歯ごたえがあるリンゴ、出来たらシナモンの香りのするやつが入ってるタイプ。

どこかにないものか。

捜索範囲を台湾人ブロガーやYoutubeにまで広げた結果、通化夜市近くのクロワッサン専門店のが、どうやら私の希望のタイプに近そうだということがわかった。

善は急げ、その翌日、早速朝早起きしてクロワッサン専門店「吉可頌丹麥專賣店 MyCroissant」に突撃した次第である。

お店は、通化街夜市のすぐちかくの路地裏にあった。通化街夜市は時々来るけど、このお店はノーチェックだった。

お店の表の壁画に描かれたイケメンと女の子はフランス人オーナーパティシエ氏ご一家だと思われる。

店の奥は厨房で、ガラス張りになってて職人さんたちがパンを焼いてるのがよく見える。イケメンフランス人オーナー氏とお弟子さんと思われる台湾人の職人さんたちが作業されていた。

その前にカウンターがあり、壁際と店内の中央の島に商品棚があった。コロナ対策でパンにビニールかかってて取りにくいけど、これは仕方あるまい。

アップルパイを探していると、棚の真ん中に英語で「Classic Apple pie」と「Apple tatin」と書いてある商品発見!(下の写真の右上のふたつ。見切れちゃった汗)

これだな! でもどっちもリンゴだから、二つとも購入することにした。

レジにいくと、担当のお嬢さんは笑顔がなくて口調もきつくてチョイ怖かった。そういえば、Google先生とこの、ここ1か月ほどの口コミで評判悪いレジのお嬢さんについて書かれてたのがいくつもあったけど、あれはこの方のことではなかろうか……なんでいちいち面倒くさそうなんだろう。こういう方に当たると、スマイル0円のジャパンのマックのお姉さんが恋しくなるわ。(遠い眼)

お会計でちょっと気分悪くなりかけたけど、帰り際に商品出しに棚の後ろに現れたオーナーと目が合って、会釈すると笑顔で「バイバイ!」とあいさつしてくださり萌え。イケメンに癒されるゲンキンながぁこさんであった。

(でもあのお姉さんの勤務態度はよろしくないから、お店のために改めた方がいいと思うけどね!)

さて。

ペストリーはサクサクが命! できたらすぐ食べたい。いや食べる! 

ということで、さっそくすぐそばのコンビニに駆け込み、豆乳を買ってイートイン席で食べ始めた。

まずはこちら。

「Apple tatin」、パイの上にリンゴが半分のってるタルトタタンだ。上にのってるのはドライオレンジ。

リンゴはトロっとしてるけど、「リンゴを食べてる」っていうのがちゃんとわかる。でも欲を言えば、もっとシャクシャク歯ごたえのあるのが食べたいかな。

味は甘すぎず、とても美味しい。パイもサクサクで、リンゴの水気が染み出して柔らかくなってたりもせず、非常に美味。

つづけて、「Classic Apple pie」。

こちらはオーソドックスなアップルパイ。中のフィリングは完全にリンゴの形がなくなった、とろとろのリンゴジャム的な感じ。甘さはこちらもひかえめ。パイの部分はサクサク、ホロホロ、小麦とバターの香りがたまらん。相当美味しい。のだが、しかし、私が食べたかったのはこれではない。

ふたつ食べて、見た目はアップルパイの方が好みのタイプだったが、中身が私が食べたいのじゃなかった。タタンのほうは、リンゴは柔らかかったけど形が残ってて、味と食感は私が求めていたアップルパイにより近かった。

ふたつのうちでは、タルトタタンが優勝。今後、このお店で「アップルパイ」を買うときは、タルトタタン一択で決定!

美味しかったけど、ふたつ一気食いしたらすごいお腹一杯になっちゃった。朝ごはんにするなら一個でよかったな。

今回はアップルパイを探しに行ったのでお店の看板のクロワッサンは買わなかったけど、クロワッサンもフランスパンも美味しそうだったので、そっちは次回の課題にしたい。


というか、完全に私好みのアップルパイ、台北のどこかにないかしら。

どなたかご存知だったら、ぜひ教えていただきたい。

わたくしも、引き続き捜索する所存である。



吉可頌丹麥專賣店 MyCroissant

住所:台北市大安區安和路二段35巷5號

時間:08:00~20:00