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211107 久慈駅前に「琥珀の窓」オープン!

2021.11.07 12:23

 11月7日(日)久慈駅前の久慈ステーションホテル1Fに「琥珀の窓」が開設されました。


 琥珀や恐竜など多様な古脊椎動物・植物化石を産する久慈層群の中でも、太平洋戦争前後に理研琥珀工業㈱など多くの採掘事業者が集中したのが久慈市枝成沢地区・碁石集落周辺です。


 その碁石枝成沢地区の琥珀採掘史や琥珀現物、採掘用具、採掘に従事した人たちの伝承記録資料などを久慈市民の皆さんに公開、「久慈の宝」ピーアールをと~長年古老からの聴き取り調査・資料収集を行ってきた「くんのこほっぱ愛好会」(黒沼忠雄会長)と桑畑博副会長(久慈ステーションホテル社長)が協力開設したもの、久慈市や久慈駅前~市街地の魅力向上に繋がってほしいところです。

 遠藤久慈市長~「碁石こはく村」資料展示を説明する桑畑副会長



 久慈の琥珀は、縄文時代から東日本を中心に各地遺跡から発見され、近年は奈良東大寺大仏脚元の琥珀鎮壇具が久慈産と同定され、松江市鹿島町の奥才古墳群第34号墳出土の琥珀勾玉も久慈産であるなど「玉」=ぎょくの材料として王権に珍重されてきたことが明らかになっています。


 大阪冬の陣では南部利直が徳川家康に、直接薫陸くんろく=琥珀を献上した記録が残されています。盛岡藩「聞老遺事」や江戸幕府の古文書記録に明確に記されています。


 太平洋戦争前後に大量の琥珀を産出した碁石集落は「碁石こはく村」と愛好家が呼ぶほど採掘場跡「くんのこほっぱ」や採掘道具・用具・資料が残されています。

 

 当時「くんのこほっぱ」棟梁として活躍した碁石宗一氏が使用・保存していた貴重な資料を引き継ぎ、採掘に従事した碁石家、枝成沢集落の人たちからの聴取記録なども紹介しています。


 今回開設した街中展示「琥珀の窓」は貴重な「碁石こはく村」を久慈市民、広域圏住民、観光客の皆さんに伝える窓口です。

 見学ご希望の方は久慈ステーションホテルまでご連絡ください。

 ☎0194-53-5281


 碁石集落一帯には、くんのこほっぱ跡など多くの遺構が残されていますが、いずこも高齢化・過疎化で集落独自で採掘道具他資料保存展示が困難なことから、久慈市街地商店街に「まちなか展示」し、多くの皆さんに「碁石こはく村」「久慈の琥珀」を紹介㏚する旨挨拶をいただきました。くんのこほっぱ愛好会・黒沼忠雄会長


 国内唯一の琥珀採掘・加工産地「久慈」~近年は恐竜類など貴重な化石が数多く発見されるなど、唯一無二の琥珀産地・久慈をアッピールする街中展示へのご祝辞をいただきました。遠藤譲一久慈市長


 オープニングのテープカット~右より山王敏彦・久慈商工会議所会頭、後忠美・久慈市教育長、遠藤譲一・久慈市長、黒沼忠雄・くんのこほっぱ愛好会会長、新田修司・枝成沢町内会会長、高松一男・久慈駅前町内会会長

「琥珀の窓」エントランス


新田久男・久慈琥珀社長と遠藤市長~懇談中!

展示資料について紹介!高松会長~桑畑社長~後教育長~新田会長

2014年碁石集落入口に設置された案内板

(久慈市地域コミュニティ振興事業助成)


*11月8日付 岩手日報紙面 

11月17日付 デーリー東北紙面

 資料展示構成にご協力いただいた千葉伴子さんへ琥珀入り記念品を贈呈!「琥珀親善大使」に囲まれて!


 「琥珀の窓」解説について、ご協力ご配慮くださいました中居・久慈市文化財課長、千葉文化財専門官はじめ多くの方々の配慮をいただき、大変ありがとうございました。