モンテルカスト錠
成分名:モンテルカストナトリウム
先発品:シングレア錠、キプレス錠(併売品)
後発品:モンテルカスト錠
<作用機序分類>
ロイコトリエン受容体拮抗剤
<予想される疾患>
・アレルギー性鼻炎
・気管支喘息
(細粒とチュアブル錠の適応は気管支喘息のみ)
<服薬指導>
[効能説明]
「体内のアレルギー反応を抑えることで、気管支を広げ喘息による咳の発作を予防したり、アレルギー性鼻炎などを治療する薬。」
[使用方法説明]
「就寝前に服用してください。」
<薬剤師からの質問>
Q. 「なぜ就寝前投与?」
A. 「喘息の症状は夜間〜早朝にかけて最も悪化することから、早朝の血漿中薬物濃度を高く維持するために就寝前投与とした。アレルギー性鼻炎患者は喘息を合併する率が非アレルギー性鼻炎患者より高いため。第Ⅱ相試験において喘息患者に対する用法と同様に就寝前とした。」
Q. 「空腹時でなくても、食後服用でも影響はないか?」
A. 「食後でも問題ない。」
・シングレア錠 添付文書:食事の有無にかかわらず投与できる。 https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065845.pdf
・キプレス錠 添付文書:食事の有無にかかわらず投与できる。
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/230109_4490026F2040_1_25
・モンテルカスト錠「サワイ」 添付文書:食事の有無にかかわらず投与できる。 https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/300119_4490026F4094_1_03
※ジェネリックメーカーごとの添付文書を要確認!
細粒は異なる可能性あり。
キプレス細粒添付文書:健康成人にモンテルカスト細粒剤4mgを食後(和食)単回経口投与したとき、空腹時に比べて最高血漿中濃度到達時間(Tmax)(平均)は1.6時間から5.0時間に延長し、Cmax(平均)は251.6ng/mLから154.2ng/mLに39%減少した。AUC0-∞(平均)は空腹時1449.1ng・hr/mL及び食後1444.9ng・hr/mL、t1/2(平均)は空腹時5.1時間及び食後4.8時間であった。
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/230109_4490026C1021_1_24