ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第29話:知識のヨーガとは(7)

クリシュナが、

『カルマ』について教えています。

「アルジュナよ。

燃え盛る炎が、

焚き木を焼き尽くして

灰にしてしまうように、

あらゆる行為（カルマ）の

結果はことごとく、

超越的な知識という火が

燃えつくして灰にしてしまう

この超越的な知識こそが

この世界において

最高で純粋なものである。

見返りを求めないで

与えられた義務をすること

をやり遂げた人は、

時とともに、

この知識がハートに

自然にしめされる。

自分の感覚を支配して、

見返を求めないで、

自分の義務をして

至上主に敬意を払うことを

疑いなく信じる人は、

この超越的な知識を得て、

すぐに（輪廻転生を超えて）

この上ない心の平和に達する。

だが、

無知であり、

至上主のことを信じない者や

ありがたいです教えを示した経典を

疑う者たちは、

この命においても、

次の命においても

心の平和を得られないので

常に不幸である。

だから、

見返りを求めないで

至上主のために働く人、

放棄の気持ちで

自分のことしか考えない気持ち

を手放す人、

超越的な知識で

疑問をすべて解消した人

自分の本当の姿を覚った人は、

カルマには縛られない。

アルジュナよ。

心に浮かぶ迷いと疑いは、

君が無知の中にいるから生じるのだ。

今こそ、

知識の剣で無知を切り捨て、

ヨーガで武装して、

立ち上がって戦うんだ！」

…続きはまた明日。

(今日は4章37-42節<4章おわり>まででした)