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大肉球曼荼羅 第2章⑪ ロドニアからの伝言2

2021.11.09 02:04

お久しぶりの更新です!

かなり間が空いてしまいました。

二人展や個展など、他、バタバタしておりまして、なかなか更新できずじまいでした。お待たせいたしました。更新再開です。

どうぞ、続きをお楽しみください。


画像は、猫の星の人気アイドルのロドニア君です。


《大肉球曼荼羅 第2章⑪ロドニアからの伝言2》


猫沢さんと猫谷エンジニアは、門にある、純白のイクサフィーゴの巨大オブジェを通過し、まるでギリシャ神殿のような建物の中へと吸い込まれていきます。

ここに来るのは、テラから帰還以来


建物の中には、外観からは想像も出来ない近代的、いえ、未来的建造物が…猫居博士の助手、サファイアさんが出迎え、地下へのエレベーターへと乗り込みます。


大きな会議室のような部屋には、二人を待っていた猫居博士の姿が…


「おはようございます。猫沢博士、急に呼び出してしまってすみません」

「いや、ちょうど私も、こちらに向かおうとしてたんだ」

「そうだったんですか!?」


二人は、同時に何かを取り出そうと、同じ動作をしています。


「これ…!!?」「あれ!?」


二人が、目を丸くしました。


「ロドニア…」


ロドニアの顔が大きく印刷された、コンサート告知チラシでした。

どうしたことでしょうか?


「猫沢博士も、気づいていたんですか?」

「ここを見てくれ」


猫沢さんは、広げたチラシを手に、フルフルと肩を震わせています。


「同じ日程ですよね。告知が発表されたと同時に、あなたをはじめ、テラ派遣クルー達の妙な噂が立ちはじめて不審に思っていたんですよ」

「なぜ…私を狙う…今朝、ロドニアからの伝言を聞いたんだ、私に制裁を下すとね…」

「制裁ですって?」

「あぁ、助手の彼女がロドニアのファンでね…あらかさまに私への敵意を見せたんだそうだ」


猫沢さんの表情が、こわばります。


「偶然かもしれないが、彼の会場は、距離は離れてはいるが、私達が押さえた会場と向い合わせだ…」


猫居博士と猫谷エンジニアは、示された地図を見て、目を丸くしました。


「あいつは一体…何者なんだ?」


そう言ったかと思うと、猫沢さんが、二人の視界から消えてしまいました。

意識消失し床に倒れ込んだ姿に、二人は一目散に医務室へと運び込みます。



ぼやける天井と、心配そうに覗き込む二人


「猫沢博士、大丈夫ですか…」


「私は…一体…ここは?」


「医務室です、先程、意識を失い倒れたんですよ」


「倒れた…私が?」


猫沢さんは、慌てて起き上がろうとしますが、猫谷エンジニアが無言で押さえ付けます。


「安静にしていてください」


後ろから、真っ白な長毛がふわりふわりとなびく美しい猫が現れました。


「初めまして、私、この施設の専属ドクターの猫白(ねこしろ)です。猫沢博士、随分とお疲れになっています。帰還後よく眠れていますか?」

「いや…あまり、ここのところずっと浅い眠りで…」

「やはり…」


医務室のモニターに映された、飛び切り可愛らしいロドニアの微笑みが、猫沢さんの目に飛び込んできました。見た瞬間、耳を後ろにたたみ、目を丸くして後ずさろうとします。


「どうされたのです?」


「わからない…ただ、この猫の顔を見ると…」

「怖いのですか?」

「怖いと言うか、身がすくむような感覚です…」

「どこに、そう感じるのですか?」

「目です…」

「目…ですか…」


ドクターは、ロドニアの画像を見つめます。

大きな瞳で可愛らしい子猫


「…この瞳は、誰かに似ていますか?」

「おぼろ気ですが、私が子猫の頃に見た猫の目に似ているのだと思うんです…」

「どんな猫でしたか?」

「年老いた猫…怖い顔をしていました…でも、思い出せないんです…」


猫沢さんは、顔を覆います。

いったい、彼は何を見たと言うのでしょう…


医師は、これ以上追求するのを中断し、ひとまず安静にと、猫沢さんに温かいミルクールとクッキーを渡し、ふかふかの掛け布団をかけ、3人は別室へと移動していきました。


猫沢さんは、飲み干すと、緊張が解け深い眠りへと落ちていきました。


医務室の隣の別室は、スッキリと白に統一された、一瞬の淀みもなく澄み切った空間、そこに浮かぶ、淡い色彩の丸や三角の幾何学の模型のよう物体が、微かな音を立て回転しています。


3人は、ロドニアの画像を、じっと眺め


「猫居博士…確か、この子の遺伝子情報は…登録されていないと言っていましたね」


ドクターが、不思議そうな表情で、問いかけます。


「あぁ…」


地球のように星の猫達は、戸籍のようなものが存在していますが、奇妙な事にロドニアには、ないのです…。


「猫沢博士の異常な反応は一体……」


彼等には、無邪気な笑顔のロドニアの奥にある何かが見えません…。


「猫居博士、ドクター猫白、これを見ていてください」


猫谷エンジニアは、タブレットのキーを叩きながら、自分達を叩くゴシップ記事を通過し、そこから…次々と何かのセキュリティーを潜り抜け、ある場面に辿り着きました。


「!!!」


(つづく)

  (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】SF物語を展開中です。

そんな楽しい猫の星の世界観を、2021年は、同会場にて、木元慶子さんとの二人展を開催しました。来年も開催決定です。よろしくお願いいたします。

猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんや茨城県の大洗の、どうぶつ雑貨雑貨店only-shopさんでも購入出来ますよ(^O^)


※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)

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