FAG ドゥルガーⅠ レビュー 2021.11.16 04:44 今回のレビューは、ノンスケール フレームアームズ・ガール より、“FAG ドゥルガーⅠ” です。 騎士型フレームアームズ、“NSGーZ0/E ドゥルガーⅠ” をガール化した、“FAG ドゥルガーⅠ(アイン)” が発売されました。 FAG マガツキの発表から、当然バリエーションとして来ることが予想されていたドゥルガーⅠ。 マガツキが、基となったFA マガツキの鎧武者風のデザインをベースにした黒髪和風少女になったのに対し、ドゥルガーⅠもやはり基となるFA ドゥルガーⅠの西洋騎士風のデザインに合わせた金髪の貴族的なお嬢さまふうに仕上がりました。 予約に関する動きとしては、当時コトブキヤのガールキット争奪戦がかなり白熱していた時期で、公式ショップはもちろんほかの販売店でも予約開始即完売というような状況が連続しており、コトブキヤにもメーカーとしての対応が求められていました。 そして迎えたドゥルガーⅠの予約解禁。 コトブキヤが採った策は、公式ショップでの1人1個限定抽選販売。 もはや完全に運任せになってしまうのか? 今後毎回抽選販売というかたちになってしまうのか? など、直後は賛否渦巻いたように記憶しています(否の意見しか書いてないけどww)。 僕自身、くじ運はかなり悪いほうなので、入手は絶望的か・・と意気消沈したものです。 公式以外の販売店での入手も、先に言った通りかなり困難になっていましたからね。 まぁ、ダメならダメで仕方ない。とりあえず抽選の応募だけはしておこう、ということで応募したら、なんと当選。 というか、結局のところ周りで外れたという声を聞きませんでした。 これはひょっとして、転売絡みの悪質なアカウントをふるいにかける作戦だったのではないか? という気さえします。 まぁ、仕組みはわかりませんけども。 以後、抽選方式での予約販売がなくなったことも鑑みると、なにかしらの実験であったのだろうとは思います。 ただ、抽選はなくなったものの、特定商品に関しては1人1個限定という制限はしばらく続きました。 しかしそのおかげか、最近は少なくとも公式ショップでの予約は随分と安定したように思います。解禁直後の混雑は相変わらずですが。 なお、ごく最近になって1人1個から2個限定に制限が緩和されました。 その結果、また完売までの時間が早まったわけですが、それはまぁ仕方ないですね。モノにもよるでしょうし。 ともあれ、ドゥルガーⅠについては純粋に欲しいと思って抽選に応募した人の下にはほぼほぼ行き渡ったような感触でいます。 しかし、抽選ならどうせ当たらないから、と端から応募しなかった人も一定数いたようで、それはそれで残念なことだったかなぁ・・と。 ちなみに、発売は当初の予定から一月遅れました。 久しぶりに前置き長くなりました・・ それではレビューしていきます。 キットは基本パチ組みに一部塗装での仕上げです。素体モード マガツキではくノ一モードとも呼ばれた素体モードですが、ドゥルガーⅠの場合はとくにイメージはないようで単純に素体モード、あるいは軽装モードということのようです。 通常顔の目線が右なので、素立ちカットがいつもとは逆向きなのはご了承を。 本家FA版同様、大まかな仕様はマガツキと共通で、大半のパーツも流用になっています。 素体モードでの造形面の違いは、頭部と胸部、そして足(靴)だけですね。 髪形はマガツキの黒髪ストレートから金髪ウェーブに変更。靴もハイヒールタイプになり、当然お顔も変わっていますので見事な西洋貴族少女に仕上がっています。 ボディはそのままのプロポーションなので、むしろ西洋人っぽい感じでよろしいかと。 明らかに東洋人のマガツキだと、ちょっとムッチリし過ぎてた感もありますしね。 なお、先に言ったように基本パチ組みですが、肌色部分のみカラーパテを使って合わせめを消しております。 ・・で、問題のバックショット。 相変わらず防御力ゼロです(笑)。 マガツキでは黒塗装だったハードポイント周りのディティール部分が白塗装に変更されているため、パッと見本当になにも穿いてない感じになってしまっています。 せっかくなので(?)アップで。 これは・・さすがにいかんのではないかな?(汗) 公然わいせつに問われそうです。僕が・・ ボリュームのある後ろ髪も左右に分かれているためにまったく隠せてませんしね。 マガツキのときはどうにか穿いてる感じにしたくて割れめ部分に黒で墨入れしたのですが、むしろ割れめがくっきりしただけだったので、今回はもうそのままにしています。 なお、そのディティール部分以外にパンツ(というか前貼り?)の白も塗装済みパーツとなっています。 表情パーツは3種類が付属。右目線通常顔 片目閉じ笑顔 叫び顔 ガール化アレンジのデザインは、もちろんマガツキから引き続き駒都えーじ氏。 生真面目な大和撫子感のあったマガツキとはまた違い、凜としつつもそこはかとなくポンコツ感のあるお嬢さま顔になっています。 叫び顔の口の開け方が絶妙ですね。叫びという感じではないですが。 わりと大人しめなコが多いFAGでは珍しい表情豊かなタイプ。 額のリボンは取り外すことも可能。 さらにハードポイントなしの前髪パーツも付属します。 マガツキでは橘花で追加された要素ですが、ドゥルガーでは最初から付けてくれるのは嬉しいですね。 後頭部の装甲なしバージョンも欲しかったけど・・ 横髪は極小のボールジョイント接続で可動。 後ろ髪の構造はマガツキと共通で、装甲および根元の髪がそれぞれ可動し、さらに2房に分かれた髪が回転、可動するようになっています。 ただ、造形の複雑さもあってマガツキの髪よりも動かしにくい印象。 実際に可動するジョイントが見えないこともあり、動かせる方向を見誤ることもあるかと思うので、破損には十分注意が必要です。 先端部分の鋭さもいつも通り、普通に刺さる精度なので怪我にも気をつけましょう(笑)。武装モード モチーフは西洋甲冑騎士。 素体モードから額のリボンを外し、胸部、太腿、足(靴)を交換。さらに各部に外装を取り付けて換装完了。 やはり本家同様、大半の外装パーツはマガツキと共通。 兜やサイドアーマー(紫は塗装済み)などが新規造形になっています。 サイドアーマーにはプリーツが追加されており、マガツキよりも女の子らしいアレンジが加わっていますね。 共通の外装パーツについては、取り付け位置や向きを変えることでマガツキから大きくシルエットが変わっています。 なお、本家では共通だったパーツのうち、今回のドゥルガーでは肩アーマーの上部パーツ(マガツキでは脛裏装甲となるパーツ)のみ、FAGに合わせてリサイズするにあたり、専用のものに置き換わっています。 ちなみに、後ろの防御力の低さは相変わらず。 せめて布くらい巻けばいいのに。なんで左右にだけ・・ なお、とくに外装パーツは成型色だけでは設定のカラーリングが再現されていない部分が多いので、筆塗りにて対応しております。 明らかに色味の違うゴールド部分がそうです。 外装各部に貼るエングレービング調のデカールも付属していますが、とりあえず貼ってません・・ 本家では背部に装備されていたブースター(マガツキでは肩アーマー)は、後ろ髪との干渉もあるため腰に移設されています。 そのぶん(?)多数の可動部を備え、フレキシブルに可動します。 しかしどうしたって髪と干渉するので、なかなかに気を遣う部分ではあります。付属品へイルラング 騎士といえばランス。 まぁ、馬上槍とするには少しボリューム不足ではありますが。 もちろん、デザインは本家のものと一緒です。 そしてやはり本家同様、ショートランスとメイスに分割することができます。 それぞれの柄は3㎜軸接続なので、交換することも可能です。 こうなると槍はともかくもう1つはなんだかわかりませんね(笑)。 それに、大小2振りずつ、計4振りの刀が付属したマガツキと較べると、武装がこれだけというのは少々寂しい感じはありますね。 腰部アタッチメントはデフォルトのもの以外に3箇所に3㎜穴のあるものも付属付属します。 ほか、3㎜穴付きの脚部用スペーサー、 いつもの簡易スタンドが付属します。 また、マガツキからの流用ランナーから4つの鞘とジョイントパーツ、先に言った脛裏外装パーツなどが余剰で付いてきます。 公式ショップでの購入特典として付属した特別カラー髪パーツ。 薄いピンク色でまたガラリとイメージが変わりますね。 あと、タンポなしフェイスパーツも各表情ぶんが付属しました。 デカール苦手マンなのでほぼ死蔵することになりそうですが・・比較画像 バリエ基となるFAG マガツキと。まずは素体モードで。 体型そのものはまったく同じですが、ほぼ顔と髪形(髪色)の変更のみで東洋と西洋に差別化がしっかりできています。 あと、ドゥルガーでは靴がヒールタイプになっているので、わずかに全高が高くなっているんですね。 肌の色は一緒・・ですかね。 せっかくなので(?)後ろからも。 ・・もはやなにも言うまい。 武装モードでも。 鎧武者と西洋甲冑騎士。 対象的なカラーリングも相まってガラリとイメージが変わっています。 7割近い(それ以上?)パーツが共通とは思えませんね。素晴らしい差別化。 ドゥルガーは背面のブースターもあって、多少のメカっぽさもあるんですよね。 あ、マガツキの手甲付け忘れてます・・ FAG マガツキ レビュー(3月29日 訂正追記) 本家FA版と。 FA ドゥルガーⅠは持っていないので、Ⅱ(ツヴァイ)をⅠ仕様にして並べてみました。 頭頂高はほぼ同じくらい。 兜のみ本家よりも大型化していますが、それ以外の外装パーツはFA版からかなり縮小されています。以下、画像 まず素体モードで。 肩基部のスイングや股関節のスライド可動などが採用されたFAG最新フォーマットですが、メガミデバイスと較べると、その可動性はどうしても見劣りしてしまいます。 とくに素体モードではもう少し動いてくれたらなぁ・・と思うこともあるのですが、武装モードになったときのことを考えると、まぁこのくらいで十分なのかな。 爪先も可動すので、このような姿勢でもバランスをとって自立することも可能です。 マガツキでは腕や脚の付け根が抜けやすかった印象ですが、今回はそんなことは亡いので、そういう意味ではストレスは少し軽減されています。個体差かな? しかしそれにしても・・プロポーション含め、FAG最EROガールじゃないですかね、このコ。 もちろん、ボディはそっくり同じマガツキもけっこうなものだったのですが、あちらはくノ一として見るぶんに、まぁこんなものか、という感じもあったのですが、このコの場合は本当にほぼただの下着姿ですからね。 しかもこんな角度になると・・もうこれ完全に下は穿いてないでしょうよ(笑)。 イノセンティア系も、まぁ穿いてないわけですが、あちらはプロポーションもスレンダーで、あとやはりメカ要素もこのマガツキ、ドゥルガー系よりも少し多めという感じなので、そこまで生々しさはなかったし・・ そのうちどこかが騒ぎ出すんじゃないかと心配になります・・ 股関節スライド、および脚付け根側の接続部の可動を利用すれば、開脚はこの程度までオーケー。 というわけで、マガツキの頭を飛び越えるドゥルガー。 マ「ちょっと、やめてください・・ 武装モードで。 当然、外装のぶん干渉が増えて素体モード時よりも動かしにくくなります。 肩アーマーは可動式のジョイント接続で腕の可動とは独立して動かすことができますが、やはり邪魔になりがち。そして外れやすいですね。 武器を分割して。 前垂れも左右独立可動するのですが、さほど可動域は広くないので、素体モード時ほど太腿を上げることができなくなります。 上空からの強襲イメージ。 背部ブースターがフレキシブルに動くので、その配置次第でなかなかに躍動感を演出できるのはマガツキとの大きな違いかも。 前方に突き出した兜の庇で顔が隠れるとまた印象がガラリと変わります。 ハードポイントなしの前髪に付け換えると、兜を脱いだ雰囲気にも。 御前試合を終えた姫騎士みたいな。 マガツキの外装パーツはすべて付属するので、鍬形と刀を借りればドゥルガーⅠ・マガツキ仕様にもできます。 ジョイントパーツはすべてが共通というわけではないのですが、代替できるパーツがあるのでとくに問題なし。 このスタイルも似合いますね。 マガツキのほうもドゥルガー仕様にして並べてみました。 ただ、マガツキをドゥルガー仕様にするためには、外装のみでもマガツキのパーツだけでは足りません。 なので、足りない肩アーマー上部パーツと腰部サイドアーマーはドゥルガーのものをそのまま借用。 さらに兜と武器はもちろん拝借。 なお、マガツキの前髪にはドゥルガーの兜を取り付けられません。マガツキの前髪のほうがドゥルガーの前髪より幅が広いんですね。 画像ではとりあえず乗せているだけになります。 しかしなんだろうな? マガツキ単体でできるだけ再現したときは、そうは思わなかったんですが、ドゥルガーのパーツ足して再現したら、ちょっと違和感あるなぁ。 黒髪と兜が合わない感じか? FAG ドゥルガーⅡ! 外装パーツを本家のほうと交換して、さらにⅡの追加装備である大剣と盾も持たせてみました。 トサカパーツも変更されているのですが、FAG版の兜にはそのままでは付けられないので、強引に引っかけてるだけです。 マガツキのときも思いましたが、本家のでかい外装パーツも悪くない。 とくにこの組み合わせは重装騎士感あってよいですね。 騎士なので、当然馬にも乗ります。 というわけで久々に出してきたギガンティックアームズ ルシファーズウィングのユニコ-ン型。 やっぱちょっとでかいんだなぁ・・ あと、鞍パーツが行方不明でした。どこやったんだろう・・ ケンタウロスモードにも。 すち子より親和性は高いけど・・やっぱり馬部分とのバランスがなぁ。 こいつも、いずれジークスプリンガーにその地位を奪われる運命かな。 ピンク同盟結成。 女子プロレス感が強い(笑) 公式特典の髪パーツがピンクということで、橘花のパーツと組み合わせられるかと思ったんですが、成型色かなり違いましたね・・ ちなみに、前髪パーツのジョイントの形状は共通なので、例えばマガツキの後頭部にドゥルガーの前髪を合わせることは一応可能。 ただフィット感はなく、髪の間に隙間が空いたり、かなり浅くにしか付けられなかったりします。 頭部挿げ替え。 まずはノーブルリツカボディに、ピンク髪でヘッドオン。 後頭部外装をアクセサリと言い張れば、ごく普通のお嬢さまJKで通せますね。 次いでギルプリのアリスボディにヘッドオン。 これはまた高級なお店・・もとい、メイドさんになってくれました。 さしあたり、義務と思われる2パターンをご紹介しました。 最後に、マガツキと武装モードで。 騎士と武者。 青系と赤系。 金髪と黒髪。 非常によい対比のツーマンセルです。 以上、“FAG ドゥルガーⅠ” でした。 FAGとしてはおよそ2年振りの完全新規となったマガツキのバリエーションということで、7割近いパーツが流用となるのですが、本家同様、和風から西洋風へと、外装を纏った武装モードだけでなく、素体モードのガールそのものもがらりと印象が変わりました。 マガツキは、FAGとしては珍しい純和風ガールでしたが、今回のドゥルガーもまたあまりお目にかかれないお嬢さまふうで、2人合わせていろいろとシチュエーションが想像できる感じ。 キットの構造面では、マガツキで感じた首関節や股関節の外れやすさはなく、関節保持力も調整されたような印象を受けました。 まぁ、そのへんは個体差かもしれませんが、武装モードで肩アーマーが外れやすい以外、とくにストレスを感じることなくポージング、撮影を終えることができました。 設定のカラーリングを再現するには細かい塗装が必要なのももちろんマガツキと同じ。 成型色のままでも悪くはないですが、ちょっと筆やマーカーで色を足すだけで全体がぐっと締まるので、パチ組み派でも少しだけ手をかけてみてください。 武装は、2種類の武器に分割できるとはいえ、基本状態では槍が1本だけですし、マガツキのように、刀を足に取り付けられる・・というようなFAGオリジナルギミックもないので、そういった点では少し物足りなくはあります。 でも、その代わりにハードポイントなしの前髪が付いていたのなら、まぁいいかな、という気にもなる(笑)。 FAGでもトップクラスの正統派美少女ですから。 さて、マガツキに橘花というカラバリにパーツ追加のバリエーションがあったのと同様、このドゥルガーⅠでも同じくカラバリにパーツを追加したダークネスクィーンVer.の発売が予定されています。 まだ試作段階の画像公開しかされていませんが、新規造形含む追加パーツのボリュームは橘花の比ではなく、通常のドゥルガーⅠから大きく印象の変わる姿になっていました。ただ、通常の外装パーツは付かなさそうですね。 非常に魅力的なアイテムなのですが・・なんとAmazon限定。 去年暮れに発売されたナイトマスター アーキテクトと同じ扱いですね。 これは間違いなく争奪戦になりますよ。 ナイマス アキ子は思いのほかスムーズに確保できたのですが、次は果たして・・やはり年末発売となるなら、そろそろ予約かなぁ? ナイマス アキ子のときも予約から発売まであまり長い期間は空いてなかったはず。 正統バリエショーンの崩天とⅡは、1年後くらいかな? といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。