ダニエル・イノウエ。
ホノルル国際空港の名前が変わるそうです。
ダニエル・K・イノウエ国際空港となるそうで。
その名前を聞いて、誰やそれ?とおっしゃってる方がいらっしゃったので、
ちょっと書かせていただきます。
その昔、ハワイが王国だったころ、
アメリカから白人がたくさんやってきて、いろいろ商売を始めました。
砂糖を作るためにさとうきび畑を運営する事業?が軌道に乗り、
いくつものさとうきびプランテーションが運営されるようになりました。
労働力を集めるために、異国から移民労働者が連れてこられます。
日本からたくさんの労働者がやってきました。
どうして日本から?というと、
当時、他のアジア諸国は列強の植民地やったのです。
根がまじめな日本人は、さとうきびプランテーションでもまじめに働き、
ハワイで着実に居場所を確保していきます。
といっても、有色人種は差別されている時代ですから、
居場所を確保=なんやあいつらな存在となっていきます。
日本とアメリカの戦争が始まり、移民労働者たちは辛い立場になります。
もっと辛かったのが、アメリカで生まれた日系人たちです。
自分たちはアメリカ人だと思っているのに、敵国人扱いされるのです。
自分たちはアメリカ人だ!と志願兵として立ち上がったのが、
日系二世で構成された歩兵部隊です。
もともと米軍に属していた日系二世で構成された100大隊もありますが、
志願兵で構成された442部隊のほうが有名です。
細かく書くと長くなるので、それは省略します。
ダニエル・イノウエさんは、
イタリアで、右手が吹っ飛ぶまで前進し、小隊を指揮し続けました。
帰ってきてからは、日系人初の議員となりました。
その後、上院議員となったあとも大活躍しつづけます。
わたくし、一度だけ一緒に写真を撮ってもらったことがあります。
びんびん伝わってくるものがあって、おちゃらけ写真を撮れませんでした。
2012年12月17日に亡くなられました。
ホノルル国際空港の名前がこの名前に変わるのは意味があると思います。