ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第32話:行為の放棄とは(3)
2017.05.05 23:18
至上主クリシュナは
『行為の結果と心の平安』について
アルジュナに言いました。
「ヨーガを修練する人は、
すべての行動の結果を手放して、
永遠なる心の平安を手にする。
ヨーガをしない人
(至上主との関係を考えない人)は、
物欲に駆られ、
行為の結果を大切にするので、
仕事にしばられて、
いつも不安になる。
心を支配した人
(ニシュカーマ・カルマ・ヨーガを実践する人)は、
行為の結果を気にしないので、
自分で行為することも
他人を行為させることもなく、
感覚を満足させることなど
にもうまくバランスをとって生きる。
肉体という町に住む主人公は
行為することも、
また、人々に行為させることもない。
ゆえに、
行為の結果を生むこともない。
活動はすべて、
いままで身につけてきた
物資自然の三性質によって
引き起こされるだけなのだ。
至上主は、
人の罪深い行いや、
徳高き良き行いにも影響されない。
だが、
知識が無知におおわれているため
生命体は迷い苦しむ。
しかし、真の知識によって、
無知の暗闇闇が打ち破られると、
太陽のごとく輝ける、
バガヴァーンの超越的真理が
ハートでわかる。
知性を至上主に固定して、
心で至上主の姿を瞑想し、
主のことを聞き唱えることに専心した時に、
無知が完全に消え去って、
二度と戻ることのない解放が
達せられる。」
…続きはまた明日。
(今日は5章12-17節まででした)