ZIPANG TOKIO 2020「『神宿る島 』沖ノ島(宗像大社沖津宮)と周辺の三つの岩礁の四件が世界文化遺産登録」
世界遺産
日本は,1992年,ユネスコの世界遺産条約(「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」-1972年採択,1975年発効)を締結し,翌1993年,我が国から初めて,「法隆寺地域の仏教建造物」及び「姫路城」の2件が文化遺産として,「白神山地」及び「屋久島」の2件が自然遺産として,世界遺産一覧表に記載された。その後,1994年に「古都京都の文化財」,1995年に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」,1996年に「原爆ドーム」及び「厳島神社」,1998年に「古都奈良の文化財」,1999年に「日光の社寺」,2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」,2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」,2007年に「石見銀山遺跡とその文化的景観」,2011年に「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」,2013年に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」,2014年に「富岡製糸場と絹産業遺産群」,2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業」,2016年に「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」がそれぞれ文化遺産として世界遺産一覧表に記載されている。
新たに世界文化遺産に登録されるのは
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は,「神宿る島」沖ノ島を崇拝する文化的伝統が,古代東アジアにおける活発な対外交流が進んだ時期に発展し,海上の安全を願う生きた伝統と明白に関連し今日まで継承されてきたことを物語る稀有な物証です。 沖ノ島には,4世紀から9世紀の間の古代祭祀の変遷を示す考古遺跡が,ほぼ手つかずの状態で現代まで残されてきました。古代祭祀遺跡を含む沖津宮,中津宮,辺津宮は,宗像大社という信仰の場として現在まで続いています。そして,その信仰を担い育んだ宗像氏の存在を物語る資産が,新原・奴山古墳群です。
しかし、今回は沖ノ島(宗像大社沖津宮)と周辺の三つの岩礁の四件が世界文化遺産登録される見通しとなった。
名称(推薦時)
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
構成資産
宗像大社沖津宮(むなかたたいしゃおきつみや),(沖ノ島(おきのしま),小屋島(こやじま),御門柱(みかどばしら),天狗岩(てんぐいわ)。.
以上が「神宿る島」沖ノ島と関連遺産群として認定の見通しである。
宗像大社沖津宮遙拝所(むなかたたいしゃおきつみやようはいしょ),宗像大社中津宮(むなかたたいしゃなかつみや),宗像大社辺津宮(むなかたたいしゃへつみや),
新原(しんばる)・奴山古墳群(ぬやまこふんぐん)
所在地
福岡県宗像市,福津市
暫定一覧表記載年
平成21(2009)年
推薦年月
平成28年1月
資産の概要
富士山は2013年の世界遺産登録に先立ち、今回のケースの様に景勝地「三保の松原」の除外を勧告されたが、富士山と一体の存在であることをアピールして認められた例もあるので正式の審査にあたるユネスコ世界遺産委員会の委員への丁寧な説明を期待したい。
7月のユネスコ世界遺産委員会において、日本政府が推薦した八件の構成資産すべてが登録できることを願う。
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(敬称略)
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