a-ha体験
最近耳にした、「アハ体験」という言葉ですが、最近出てきた言葉ではなかったのですね。
フランク・ピアス・ジョーンズ(科学者、アレクサンダー教師)の本に出てきたのに、驚きました。
茂木先生の造語じゃなかったのですね。笑。
Alexander and his brother, A.R.Alexander(1874-1947), developed a way of using their hand to convey information directly through the kinesthetic sense.
アレクサンダーとその弟A. R.アレクサンダー(1874-1947)は、手を使って、筋感覚を通して直接的に情報を伝達する方法を、開発しました。
They gave their pupils an immediate "a-ha"experience of performing a habitual act ーwalking, talking, breathing, handing objects, and the like ー in a non-habitual way.
彼らは生徒たちに、歩く、話す、呼吸する、ものを手渡す、などの習慣的な行為を、非習慣的な方法で、即座にアハ体験を与えました。
The technique changed the underlying feeling tone of a movement, producing a kinaesthetic effect of lightness that was pleasurable and rewarding and served as the distinguishing hallmark of non-habitual responses.
そのテクニックは動きの根底にある感覚トーン(感覚的な色彩)を変え、”軽さ”(楽しくて、価値があり、非習慣的な反応の際立った特徴)という、筋感覚的な効果をもたらしました。
It was then up to the pupil to learn the technique for himself.
それから、自分自身の技術を学ぶことは、生徒次第でした。
なんとなく、わたしの訳してみました。
もっと直訳しちゃうと、アレクサンダー兄弟は、生徒さんに手でアハ体験を与えていて、それは動きの筋感覚に軽さを与え、そこから生徒はじぶんの使い方を学んでいった、という感じでしょうか。
もっとこじつけちゃうと、分離唱も同じです。
分離唱をすることで響きに向かう感覚を取り戻し、そこからそれぞれが音楽を勝手に学ぶ、と。
わたしはひとりひとりが「勝手に学ぶ」ようになるのが、「教育」だと思っているんです。
Frank Pierce Jones著
Freedom to changeより