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ZIPANG-5 TOKIO 2020 【文化庁】~Living History~(生きた歴史体感プログラム)とは

2021.11.13 14:45

Living Historyとは


Living History(生きた歴史体感プログラム)促進事業のことを意味しております。
それらは史跡や重要文化財を探訪する方々が、合わせて往時のくらしや祭事などを体験し、日本の文化を理解・体感できるように、 歴史的背景に基づいた復元行事を企画したり、展示・体験事業などへの取組みです。 


 日本及び訪日外国人等の観光客が、各地の文化財等の見学に訪れて、日本の歴史や文化の理解を深めることは、日本文化の魅力度向上及びインバウンドの促進に極めて重要なことですね。


しかしながら、此れまでは必ずしも観光客にとって分かりやすい形で公開されているとは言えず、本来、それらの価値と魅力が十分に発揮されていませんでした。


そのため、国指定・選定文化財において、史料や研究資料等に基づき、往時を再現した復元行事・歴史体験事業の実施、及び当時の調度品や衣装の整備・展示等を通じて歴史的な出来事や当時の生活を再現するコンテンツを開発することにより、生きた歴史の体感・体験を通じて文化財の理解を促進するとともに、文化財に新たな付加価値を付与します。


文化財に新たな付加価値を付与し、より魅力的なものとする「Living History(生きた歴史体感プログラム)促進事業」の取組を通じ、文化財の活用による地域活性化の好循環を図ります。



王朝文化体感プログラム


三重県

明和町は斎宮跡を活用し、史跡整備・博物館建設・斎宮まつりなど斎宮や平安文化を核とした文化観光戦略を推進している。その明和町を舞台に王朝文化体感プログラムを実施する。十二単は王朝文化の象徴・代表するものであるが、現代の十二単は平安時代そのままではなく近世になって再興されたものであり十二単という呼称も後世の俗称である。往時の女性装束は現代の十二単より長大で20枚以上重ねた豪華なモノもあったと考えられるが、現物が残っておらず再現された事例もないであろう。


平安時代においては装束は単なるファッションではなく身分を示すものであり、また建築空間と密接な関係性があり行事や宴において女性・装束は空間演出を果たす役割を担っていたと考えられる。今回の事業では資料を基に平安時代~中世の女房装束を復元、打出など空間演出を再現・展示し、誘客を推進する。来場者に雅な王朝文化を体感してもらい、明和町や王朝文化、日本の歴史・文化の魅力を伝える機会を創出する。(令和3年度上期実施)


実施概要

事業名 王朝文化体感プログラム

補助事業者名 一般財団法人民族衣裳文化普及協会/東京都

開催場所 三重県、明和町

開催期間 令和3年度上期



芸術を生み出す縄文文化体感プログラム


新潟県


新十日町市博物館が開館する2020年6月にあわせ、国宝・火焔型土器の出土した遺跡において、縄文時代の食を現代風にアレンジして提供する野外レストランを開設する。同遺跡では、遺跡広場での衣服、弓矢、住居もセットで体験できる。日本人の自然に寄り添って生活することへの美意識と独特な芸術を育んだ縄文文化をトータルに体感できるツアー・プログラム。(令和2年6月頃~実施)


実施概要

事業名 芸術を生み出す縄文文化体感プログラム

補助事業者名 十日町市/新潟県

開催場所 十日町市博物館および笹山遺跡

開催期間 令和2年6月頃~

関連イベント等 第21回笹山じょうもん市


縄文時代のハレの日の衣装を着用し、竪穴式住居の中での火焔型土器鍋は、縄文時代にタイムスリップしたかのような雰囲気で、参加された方々は、貴重な体験に大変感動されていました。



湯涌江戸村の文化財を活かした歴史体感プログラム 



石川県

金沢市には、南東の山里地区に江戸時代の加賀藩を中心とした民家をひろく集め、移築して展示公開している湯涌江戸村がある。 松下家は、近郊農民のための種物商を営んでいた史実に基づき、奉公人の1日として店の掃除、開店準備、昼ごはんを作る、商いをする等の体験を行うことで、当時の商家のくらしを体感する。(令和元年11月実施)


実施概要

事業名 湯涌江戸村の文化財を活かした歴史体感プログラム

補助事業者名 金沢市/石川県

開催場所 金沢湯涌江戸村旧松下家

開催期間 令和元年11月頃


加賀百万石の名残を今に伝える「湯涌江戸村」

江戸時代は、日本の封建制がもっとも強化された時代で、徳川幕府の下に大名が全国を支配していました。一方で、250年を超す平和な時代は世界史的にみてもきわめて貴重で、各藩は商工業を発展させ、それぞれ独自の地方文化の黄金時代を現出しました。学問や科学も発達し、庶民文化の花も開いた時期で、今日、日本的といわれるものが、庶民の生活にまで定着していったのも江戸時代でした。そして、金沢を中心とする加賀藩は、この時代最大の藩で、加賀・能登・越中(石川・富山両県)にひろがった加賀百万石の文化や生活は、江戸(東京)とならんで、この時代を代表するものでした。



高岡市の文化財を活かした歴史体感プログラム


富山県

重要文化財勝興寺には江戸時代に摂家(公家)からの輿入れがあり、使者が訪れていたことが寺伝や資料から考えられます。その対面所の豪華な空間を拝観者が体感できるよう、「上段の間」に公家の衣装・人形や調度品を再現、常時公開しています。また、「上段の間」にて都から摂家の使者をもてなしたと想定した薮内流茶会を実施し、往時の豪華な空間を体感していただきました。(令和2年10月11日(日)~実施)


実施概要

事業名 高岡市の文化財を活かした歴史体感プログラム事業

補助事業者名 高岡市歴史文化推進協議会/富山県

開催場所 重要文化財勝興寺

開催期間 令和2年10月11日(日)~令和3年3月31日(水)、 茶会10月11日(日)



日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」の構成文化財を活かした歴史体感プログラム



広島県・京都府

明治期に、海軍の本拠地である鎮守府が置かれ、日本の近代化とともに歩んできた4市共通のストーリーが日本遺産に認定されている。

日本遺産の構成文化財である「舞鶴赤れんがパーク」を舞台に、日本において食の近代化を進めてきた「海軍の洋食文化」の象徴である「海軍の料理教科書」の展示や、そこに記されているレシピを再現する「料理体験」を通じた「食の近代化」の体感事業に取り組む。

また、海軍制服を着用しての記念撮影、「ラッパ君が代」の体験を通じて、日本人のみならず外国人観光客にも日本の近代化の歴史に触れて、理解を深めていただく。(令和2年11月実施)


実施概要

事業名 日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」の構成文化財を活かした歴史体感プログラム事業

補助事業者名 旧軍港市日本遺産活用推進協議会/東京都

開催場所 舞鶴赤れんがパーク 開催期間 令和2年11月頃



津和野藩校養老館を活かした歴史体感プログラム



島根県

津和野町には山城など中世遺構の残るエリア、近世津和野藩の中心として栄えた城下町エリア、銅鉱山を有し、幕府直轄領となった天領エリアなど、地域によって多様な歴史文化と関連文化財群がある。このうち、城下町エリアの重要伝統的建造物群保存地区の中心地にある県指定史跡「津和野藩校養老館」の教育をテーマとして体験プログラムを行う。これにより幕末の津和野藩における武士の世界を体感する。(2020年9月~実施)


実施概要

事業名 津和野藩校養老館を活かした歴史体感プログラム事業

補助事業者名 島根県津和野町/島根県

開催場所 津和野町「津和野藩校養老館」付近

開催期間 2020年9月~2021年3月(全6回)



編集後記

残念ながら…上記のイベントプログラムは全て終了しております。
この期間中、これらのイベント企画はコロナ禍において予定していたものが中止、延期、未定となったものが多々ありました。

当編集局が狙うサイトとは、メジャーな歴史ではなく、綺羅びやかな表の歴史文化でもなく、…むしろ目立たない素朴な裏の文化とも言うべき存在への眼差しでありました。

それらは名もなき、凡そ90%の、ローカルな生きた庶民生活の歴史が存在しているのです。
故に、両者つまり、表裏一体となるバランスのとれた企画こそ、望むべき姿であろうと考えるものであります。

コロナ終息事には、日本の伝統・歴史フアンの一人として是非とも復活されることを切に期待するものです。 



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使



協力(敬称略)

文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111



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