恋をするって大切
これは僕がよく「健康に関するセミナー」で使うスライドの中の一枚です。
人は日々さまざまな脳内物質を分泌しており、それぞれに大切な役割があります。
ただここで表現しているのは上にいくほど幸福感が高まるということ。
ですから真の幸福感はオキシトシンによってもたらされると言っても過言ではありませんし、幸福感がオキシトシンの分泌量を高めるとも言えます。
人の幸福感の中で最も強いものは「他者との関わり」によってもたらされます。
ハーバード大学の心理学の研究者であり、ポジティブ心理学の権威であるショーン・エイカーの著書の中で「年収1億円のウォール・ストリートの株トレーダーと年収300万円のニューヨークの地下鉄の清掃人」の記述があり、強く印象に残っています。
多くのトレーダーは「自分が金持ちなのは少数の富裕層の利益をもたらしているからであり、貧困層を生み出す事にも繋がっている」と考える事で心から成功を幸福と思えなくなり、ストレスにさらされ、アルコールや薬物の依存症になる割合が多く、心と体の健康に不安を抱えています。
逆に清掃員の中で「昔はあんなに治安の悪かったニューヨークの地下鉄が今ではかなりキレイになり、犯罪も減ったのは自分達が働いているからだ」と誇りに思っている人は幸福感が高く、健康状態も良いそうです。
他者との関わりが必ずしも幸福感をもたらさない事もあります。
例えば恋愛。
恋愛をしてもただ「愛されたい」「大切にされたい」とだけ思っていて、その延長で「なぜ愛してくれないの!」とばかり考えていては全然幸福感なんて得られないですよね。
だから恋をする事は大切。
だけどただ愛されたいだけの恋愛は幸福感を遠ざける事にもなりかねません。
じゃあどうすれば良いの?
それはきっとひたすら相手を大切に想う。
相手の幸せを願う。
相手のために何ができるかを考える。
相手の笑顔で自分が幸せになる。
最近ね、昔の曲をふと思い出して聴いて、恋愛について感覚が蘇ったのですよ。
それがこの曲、m-flo loves YOSHIKAのlet goです。
良い曲ですよね。
切なくて、キュンとします。
この曲の主人公は愛して、相手を想っているからこそ、叶わない恋だから切ない。
でもそれはお互いに思っていて、だから途中のラップでVERBALは言います。
「怖がらずに手綱ゆるめてこう
自由つかむため let go… I'm tellin' you
エゴは心のテロ…」
エゴは心のテロ
これを聴いた時、本当に胸に刺さりました。
でもね、分かっているけどでも愛されたいのが恋愛。
ただそれを前面に押し出したらそれは単なるエゴ。
それを心に秘めていて相手には求めないから美しくて、だからこんな歌があって、心に響くんですよね。
ってなんでこの曲を聴くと胸がキュンとなるかというと、昔のウチの相方ちゃんを思い出すのですよ。
いつも強い想いがあっても、どんな時も決してエゴをむき出しにはしない。
相手の幸せだけをひたすらに追求し続ける。
口で言うのは簡単だけど、本当にそういう風に生きている人だから。
あなたがもし幸福感を感じていないなら、いろいろなものを手に入れたつもりでも虚しさがあるなら。
恋をするって大切。
ただその時にエゴを捨てて相手を想えれば良いですよね。