働かないアリ
2017.05.08 05:30
アリの社会では、7割のアリが巣の中で
何もしてないそうです。
では、働かないアリは、なぜ存在するのか?
例えば、大きなエサが見つかれば、多数の
個体で回収しなければなりませんが、
すべての個体が働いて、手の空いた個体が
いないと、エサを回収するためのメンバーを
動員することができません。エサの出現以外
にも突発的に生じる仕事はあります。
変動環境のなかでは、『そのとき』が来たら
すぐに対応ができる働いてないアリという
『余力』を残してることが、重要なのかも
しれません。
確かに、全員がいっせいに働くシステムの
方が労働効率はいいはずです。しかし、
同時に全員が疲れてしまい、誰も働けなく
なる時間が、どうしても生じてしまいます。
卵の世話など、短い時間であっても、中断
するとコロニーに致命的なダメージを与える
仕事が存在します。
なので、働いてたものが疲れてくると、
今度は休憩していた個体が回復して働きだ
します。こうして、いつも誰かが働き続け
て、コロニーのなかの労働力がゼロになる
ことがないそうです。
つまり、みんな疲れると社会は続かない
そうです。