Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Baby教室シオ

提案『クリスマスに捧げる徳の花』

2021.12.06 00:00

この季節になるとカトリック系の幼稚園に通う年長の生徒さんが、聖劇のセリフを唱えることがあります。もうそんな時期が来たんだなと改めて一年の終わりが間近であることを毎年感慨深く、重ねた年の分クリスマスの出来事を回想してしまいます。


外は辺り一面真っ白な雪化粧をした園庭、教会の中は子供達の熱気でむせ返る様な暑さとざわざわとセリフを唱える子供達の声、その様子を温かく見守る神父様やシスターの物静かな品のある佇まい。年を重ね私もその品格を持ち合わせたいと願いつつも、そうやすやすと品格は備わらないもので・・・今年も品格とは程遠い滑稽な私でございますが、子供の品格を育てるためにも是非この内容を実践していただければと思います。


それが『徳の花』、皆さんの生活の中の品格を上げるためご紹介いたします。

子供が成人するまで我が家のクリスマス準備は12月1日からクリスマス当日までかけて少しずつ行いました。幼きときはクリスマスまでに毎晩1冊ずつクリスマスの絵本を読み、ツリーの飾りつけを子供が行い、クリスマスのお花を親子でアレンジメントし、クリスマスケーキを一緒に焼いたり、松ぼっくりの飾りを作るなど数え切れないほど毎年新たなことをしてきました。しかしそんな様々な経験の中でも素晴らしいと思うのはただ一つです。

それが子供が通っていたカトリック系の学校で行われていた『徳の花』といわれるものでした。『徳の花』はカトリック系の行事ということで宗教がかっているように思われる方もおられるでしょうが、クリスマス時期だけではなく日常に取り入れ、心掛け次第で子供の心を豊かに育てることができるのではないかと考えています。

では具体的にどういうものかをご説明します。先ず家庭内での約束事を子供が決めそれを確りと守ること、そして自発的に心の中に徳という名の優しさやよい行いの花を咲かせ、その行動を記入しミサのときに捧げるというものです。そうすると子供達は率先して自発的に考え行動するようになります。子供の長き人生を考えると大きな財産を獲得させていただいたと感じています。

この経験により日本での一般的な商戦的クリスマスとは一線を画し、厳かで静かで人を労わりあう良き時間であったこと、幼少期に心を育ててくださったことに今でも感謝しています。よって教室でもお母様のご希望に添う形で希望者のみ『徳の花』を行っています。