電話の出方・電話のかけ方
電話が下手な社長さん、事務員さんというのがいます。
携帯電話が身近になったおかげで、電話で話す時の緊張感や心の準備みたいなものをしなくなってしまったのではないかと思います。
▪️電話をかけるとき
「なんですぐ出ないんだよ!」といきなり言ったり、「どちらさまですか?」と聞かれても「俺のことはわかってるはず)と思っているので、自分の名前が口から出てこない。
さらには「え?だれ?」と電話に出た相手に名乗らせようとする、って、あなたが掛けてきたんですよーという状況。
間違い電話をかけてしまったのだとわかったら、その時点で明るく謝ればよいのに、いろいろ取り繕って電波が悪いふりをして切る、とか、カッコ悪いです。
電話をかけたら名乗りましょう。
相手がわかってくれるように、フルネームにしたり、会社名をセットで言ったり、昨日商品を注文しているだれそれです、と修飾語をつけて名乗ります。歌舞伎の口上と同じです。
電話を切るときは、かけた側から切るのがマナーと言われます。
切るときはご挨拶をしてから。
「では失礼します」
「ごめんください」
「さようなら」
など、決め台詞をもってくださいね。
▪️電話を受けるとき
オフィス電話で受けるときにありがちなのが、受話器を取ってから、耳に当てるストロークまでの間に「株式会社マルマルです」と言ってしまっていて、相手に聞こえていない状態。
電話かけた方は「ガチャ、(ごにょごにょごにょごにょ)です」しか聞こえていません。
電話の電波が通じ合って向こうの空気の音が聞こえるまで待ってから名乗り始めても遅くはありません。
かけた方は出てくれるのを待っているわけですから、音がよく聞こえるようになるまで3秒くらい、待ってくれています。
そして、営業電話だと思っても丁寧に。
営業電話だと思った瞬間から失礼で横柄な受け答えをしている人を見かけます。
営業電話に失礼にする意味ありますか? 中には切り際が失礼な営業電話もあります。興味がないと言った途端、こちらのセリフの途中で切られることもあります。
それでも、電話を受けた側のあなたが失礼にする意義はありません。
なぜなら、電話のこちら側、あなたの周りに座っている人には、あなたが失礼で横柄な人には見えるからです。自分が損します。
切るときは、かけた側から切るのがマナーと言われますから、相手が切るまで待ちましょう。
かけた時と同様、「さようなら」などご挨拶を。
そうすれば会話が終わったとわかるので切って来れます。
受けた電話でも、相手がお店、自分がお客さんのような場合は切らずに待っていることもあります。
そういうときも、挨拶まできちんとしたら、受けた側のあなたが切っても大丈夫です。
どちらにしろ気持ちよく会話が終わります。
電話大好きさんもいますが、私は電話あまりしません。
必要な電話連絡はしますが、お互いの聞き間違いや電波が悪くて音が途切れることのストレスの方が強いのです。
音に過敏気味なので、機械音がツライというのもあります。
「電話がキライ」という声もよく聞きます。キライな理由は、会話が上手く噛み合わない、言葉だけの情報で理解するのは頭を使って大変!ということではないかと推測していますが、みなさんどうでしょう。