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炉開き茶会①

2021.11.23 00:32

今年も無事、炉開きのお茶会を開催しました。

この時期になると、いよいよ冬の季節がくる高揚感を感じます。


お茶会を開くにあたって、毎回その時に応じたテーマやストーリーを決めてお道具を選び準備をします。

今年の炉開きはテーマをとても迷いました。

 

世の中の状況が手放しで喜べる状況ではなく、ただ以前より良くなっている。

その為お茶会の華やかな雰囲気を感じつつ、これから先に前進するような気持ちを伝えたいと思い室礼をしました。


そこで大先生にご教示いただきながら決めていきました。


お軸は「雲関」

関所のことを表す軸です。

人生において通らなければならない関所。

人それぞれに関所は内容も時期も違うかもしれません。

しかし大きな流れを感じる人が多い今、関所となっている人が多いように感じます。

関所は超えると四方八方どこへでも行けると言われているそう。

この関所を超え、それぞれに自由に進めるといいなとこのお軸を選びました。




そして、茶杓は「知足」

それぞれに関所にいる中、不安定な気持ちが多いかもしれないけれど、足下をみて今の自分の全てに感謝をする。

日々の小さな喜びに気づく。そんな日々を送れるといいなと知足の茶杓を決めました。



また華やかなお道具も準備をします。

縁起がよいとされる三部(織部、伊部、瓢)

織部のはじき香合。


伊部は、信楽の花入。

大先生が大切にしている伊勢崎創さんの花入

そして瓢は、趣向を入れてたばこ盆に、瓢箪を。これはお弟子さんから頂いた本物の瓢箪です。種が少し入っていてカラカラと音がします。


そうそう、織部はお菓子器も織部のたたきを準備しました。


お菓子は炉開きといえば、猪子餅です。

その他のお道具などは続きに載せていきますね。