令和3年 新嘗祭のご案内
日頃より、三谷八幡神社への崇敬を賜りまして、誠にありがとうございます。
来る11月23日(祝・火)は、私たち日本人にとって、とても重要な意味を持つ神道の祭典――新嘗祭(にいなめさい)の日です。
しかし、神道や神社に詳しい方でないと、なかなかそのお祭りについてご存知ないことが多いのではないでしょうか。
新嘗祭は、神社で行う祭典の中でも「大祭(たいさい)」という、最も大きなお祭りのひとつに分類されています。
これは、今年の食の実りを神様にご奉告し感謝を捧げる祭典で、御本殿の御扉(みとびら=神様がお鎮まりの場所)が開かれる、貴重な機会となります。
「今年も、このような素晴らしい実りをいただきました。本当にありがとうございます。神様、どうぞお召し上がりください」
御神饌(ごしんせん)と呼ばれる“神様のお食事”をお供えした後に、このような想いを込めて、宮司が祝詞(のりと)を奏上します。
そして御神饌は、神様にお召し上がりいただいた後、私たち人間がその御下がり(撤下神饌)をいただきます。
この儀式は、宮中で天皇陛下も御自ら行っておられる、「神人供食(しんじんきょうしょく)」というならわし。
神様の御下がりをいただくことで、私たちも神様から、お力を授かることができると言われております。
特に、新嘗祭と言えば、真っ先に思い浮かぶのは「お米」です。
稲作で繁栄してきた日本人にとって、お米は切っても切り離せない存在。
神話の中でも、太陽の女神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)様が、この国に稲を授けてくださったと伝えられています。
新嘗祭は、私たちの「食」の文化に対して、改めて自然(神々)への感謝を思い出し、敬意を払う大切なきっかけになる日……とも言えるのではないでしょうか。
神社だけに限らず、ご自宅に神棚や御札をお祀りしている場合は、ぜひ新米や旬の食材などをお供えして、その御下がりをいただいてみてください。
なお、三谷八幡神社では、下記の通り新嘗祭の祭典を斎行いたします。
➤ 令和3年 11月23日(祝・火)11時より
基本的には、氏子総代会の皆様を優先で御昇殿いただきますが、お席が空いておりましたら一般の方でもお上がりいただくことができます。(※確約はできかねます)
もちろん、祭典の間、外からご参拝をいただくことには、まったく差し支えございません。
新嘗祭には、改めて食への感謝を思い出し、そのお気持ちを神様に届けに、ご参拝いただけますと幸いです。
当日の様子は、また改めてご報告させていただくようにいたします。
皆様のご参拝を、心よりお待ちしております。
三谷八幡神社 社務所