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横浜を駆ける未来のバス

2021.11.16 13:04

 皆さんこんにちは、はまみらいプロジェクトの飯田、落合、鬼久保、須藤です。

 昨今、環境に配慮したモビリティに注目が集まっています。実は横浜にはまだ日本では珍しいタイプのバスが走っているのです。今回は横浜のバスをエネルギーの観点から調査してきました。

1.調査概要

 今回は横浜臨海地域のバス二本に乗って、その魅力や性能を取材してきました。この記事では主にエネルギーの部分に焦点を当てて取り扱いたいと思います。しかし、調査の中でエネルギー以外の魅力にも気づいたので、そういったお話も少し混ぜております。

 横浜は電車と徒歩で観光する人も多いですが、バスも面白く魅力的だということをお伝えしたいと思います。遊びやデートなど、横浜は非常に魅力的な町です。これを読んだ皆さんに横浜のバス事情を知っていただくことで、これからの横浜観光の選択肢が増えることを願います。


2.ベイサイドブルー

 まず紹介するのがこちら、ベイサイドブルーです。横浜のイメージカラーであるブルーをあしらったハイブリットのバスで横浜駅からハンマーヘッド、赤レンガ倉庫、大さん橋、山下公園、中華街と横浜を代表する観光名所を回っています。ベイサイドブルーの一番の注目ポイントはこのバスが二両編成だということです。どうでしょうか、おそらく多くの皆さんが驚かれたのではないでしょうか。

 こういった形態のバスを連節バスと呼びますが、普通のバスが一台での運用であるのに対してベイサイドブルーは二両つながる形で運行されます。ベイサイドブルーは二両編成であるために曲がり角の車両の曲がり具合は臨場感たっぷりで乗っているこちらまで緊張するほどです。運転手さんの運転技術を身をもって体感することができます。

 しかし、ベイサイドブルーはただ連接バスだから良い、というだけではありません。実は燃費も普通のバスと比べて優れているのです。ベイサイドブルーは日野自動車が開発した初の国産連節バスです。通常と比べて連節バスは10%程度の燃費改善が見込めます。乗員定数は113名となっており通常のバスが50~60人程度で満員になってしまっているため倍近い人数を少ない運転手で運べることも観光客の多い横浜臨海地域を運行するうえで大きな利点です。

 ベイサイドブルーで回れる観光地や、バス内の設備等、詳しく知りたい方については是非以下もご覧ください。

(参考:トラベルwatch


3.燃料電池バス

 続いて紹介するのが燃料電池バスです。現在横浜に導入されている燃料電池バスはSORAという名前のトヨタ開発の自動車になります。まずは何といってもこのビジュアルが素敵ですよね。横浜の街を颯爽と走る姿はとてもスマートです。

 私達が乗車した感想ですが、普段使っているバスと比べても非常に静かな走行音と違和感のない加速感を実現しています。まさにミライのバスとなっており、移動手段としてのバス以上の喜びがあります。

 さて、この燃料電池バスSORAですが、ピアラインという桜木町駅とハンマーヘッドを結ぶ路線に導入されています。ハンマーヘッドは新港ふ頭客船ターミナルに併設された商業施設で2019年10月31日に開業しました。現在ではコロナワクチンの集団接種会場にも使われるなど、さまざまに利用される施設です。そんなハンマーヘッドと桜木町駅を結ぶのがこちらの燃料電池バスになります。

 それでは本題のエネルギーのお話です。SORAは一般的なディーゼルエンジンの路線バスとは異なり、軽油ではなく水素を燃料としています。なんと、水素と空気中の酸素を化学反応させて発電をしているのです。つまり、二酸化炭素を排出しない次世代型のバスとして活躍が期待されています。2018年から、東京都交通局にも導入が進んでおり、横浜の東急バスは6番目の導入業者となります。今後もこのような環境汚染物質を排出しないバスは全国的に広がっていくと考えられます。

(参考:横浜市交通局


 こちらのバスは観光客からの人気も高いそうで、やはりその見た目にも惹かれるところがあります。バスの他の角度の写真や、内部を詳しく見たい方は以下のサイトを参照してみて下さい。

(参考:乗り物ニュース


4.おわりに

 今回、私たちは二つのバスを紹介しました。しかし、横浜ではこれに限らず、EVバスや自動運転バスなどさまざまな先進的な取り組みがなされています。今回の記事を機に皆さんが交通手段としてのバスに秘められたさまざまな取り組みに注目して頂けたり、エネルギー問題を身近に感じて頂けましたら幸いです。



都市科学部 都市基盤学科 飯田理紗子

都市科学部 都市基盤学科 落合佑飛

経営学部 経営学科 鬼久保咲

経済学部 経済学科 須藤佑介