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私に帰る旅

2018.11.17 02:23

Facebook岡部明美さん投稿記事

誰の人生にもこの人との出会いがなければ今の自分はいない。今の仕事はやっていないだろうと思える人が何人かはいるのではないだろうか。

私にとっては、ホリスティック教育やマインドフルネス・セラピーの第一人者である手塚郁恵さんがその師のお一人だ。

拙著『私に帰る旅』にも手塚郁恵さんとの出会いと心の学びの体験と気づきによって私の人生が大きく変わりはじめたプロセスが書かれています。

LPLのベースになっているのは、まさにこの本に書いてあることだと今読み返しても思う。

手塚郁恵さんは、カール・ロジャース全集やロン・クルツさんのハコミセラピー、プロセス指向心理学のアーノルド・ミンデルさん他数々の心理学の本の翻訳者でもある。

郁恵さんには、ハコミセラピー、ゲシュタルトセラピー、サイコシンセシス、フォーカシング、プロセスワークなど様々な心理学、心理療法を教えていただいた。

郁恵さんは元小学校教師で、私が出会った時は、乳がん、子宮がん、末期胃がんを克服されて20年という頃だった。

こんな小さな体のどこにこれほどのパワーと愛を秘めているのだろうと思う人だった。

主婦業をやりながら、これから先自分はどんな仕事がしたいのだろうと模索していた時期に縁あって郁恵さんのワークショップに参加した。

郁恵さんのワークショップはまさに「私に帰る旅」だった。「お帰り私」の世界は、本来の自分につながる内なる旅だった。

自分につながり始めると人とも深いレベルでつながれるようになり、あの頃から私の人生の出会いの質が変わっていった。

出会いの質が変わりはじめたら人生がどんどん変わっていった。

何度か郁恵さんのワークショップに参加した後、3年ほどアシスタントをさせていただいた。

そんなある日、郁恵さんから「あけみさんは本当はどんな仕事がしたいの?」と聞かれて

「郁恵さんみたいな仕事がしたいです」と言ってしまった。

たかだか4、5年くらい心の学びをしたくらいで、なんて身のほど知らずのことを言ってしまったのかと言った自分が恥ずかしくなった。

その時、郁恵さんは、「あけみさん、人は自分にできないことは夢みないのよ」と言ってくださったのだ。

この言葉で私の夢は走り出したのだった。

あれから25年、心理職の仕事を続けてこられたのは、郁恵さんから学んだことと、あの時の郁恵さんの言葉が私を支え続けてくれたからだと思う。

その恩師、手塚郁恵さんが85歳の生涯を閉じられました。

2021年3月25日に郁恵さんは、逝去されたのですが、ご家族だけの秘めやかな最後だったそうで、郁恵さんの旅立ちは公にはされなかったということです。

『私に帰る旅』の編集者の小島直人さんが先日、偶然ネットで知り驚いて教えてくれたのですが私も驚きました。

私に小島直人さんを紹介してくださったのも郁恵さんでした。直人さんとの出会いがなかったらあの本の出版もなかったのです。

ワークショップをやっている人はたくさんいますが、私は初めてのワークショップが郁恵さんのワークショップで本当によかった。

こんな世界があるのかと本当に驚きだったし、間違いなく私の人生の新しい扉を開いてくれた体験だったから。

郁恵さんの元で様々な心の学びをさせていただいたおかげで今の私があるとはっきりと言える。

しかし、この10年くらいはお会いすることもなく、連絡を取ることもなくなっていた。

だから直人さんから郁恵さんのご逝去を聴いてショックを受けた。すっかり不義理をしていたことを悔やみ恩知らずの自分を恥じた。

夜、部屋の中で合掌しながら瞑想していたら郁恵さんへの感謝の気持ちが溢れてきて涙が止まらなくなった。

「自分を信じること。人生を信じること。自分が本当にやりたいことをやって人生を生き切ること」をその生き方を通して教えてくれたのが郁恵さんでした。

郁恵さんにいのちの仕事というものを教えていただいた。郁恵さん、私の新しい人生を導いてくださって本当にありがとうございました。郁恵さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

郁恵さんのこのメッセージがずっと私のいのちの仕事のベースになっています。

【あなたに】

今あなたが自分自身に絶望していても 自分なんかもうどうにもならないと思っていても

私は あなたを 信じています あなたの 深いところには 生きようとする いのちの力

本来の自分を取り戻そうとする力 新しい自分に変わろうとする力 そんな力があることを信じています。

たとえあなたがどんなことをしようとも それにはきっと意味があったにちがいありません

あなたなりに せいいっぱい生きようとしたに ちがいありません

誰からも もしかしたら 自分自身からも 目を向けてもらえず 聞いてもらえず

わかってもらえず 存在すら認めてもらえず 暗闇の中に 押し込められてきた

あなたの部分に 光をあててあげたいのです

そうしたらあなたのその部分は 光の中でよみがえり

あなたはその部分とのつながりを 取り戻すでしょう

そうするとあなたは全体的な存在になり いきいきと生きることができるでしょう

わたしは あなたの中の力を 信じています

わたしはあなたと一緒にこころの旅をしたいのです。

。。。。。。。。。。。。。。、

郁恵さんの元で心の学びをしていた時に同じ学びの仲間に誘われて見たこの映画も私の意識が大きく広がっていくきっかけになりました。

郁恵さんとの出会いとこの映画との出会いが未知なる道に私を押し出してくれたのでした。

🍁岡部明美ブログ

魂を語ることを恐るるなかれ

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