自分の保有株は大丈夫?〜決算書から問題児かを見抜く方法〜
読書記録も乗っけてみようかと。
今日の本はこちら。
「ヤバい決算書」
自分なりに今後も使えそうなポイントをまとめてみました。
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経営破綻や上場廃止など、経営の危機にさらされた企業はたくさんあります。
最近は東芝が記憶に新しいですね。
ほかにも、三菱自動車や日本航空、スカイマークもあります。
「過去に学ぶ」ということは、経済において非常に大切な事だと聞きます。
投資においても、過去に“やばかった”企業の決算書を読み、 そこから“今後やばくなりそうな会社”を見つける手がかりを発掘することは、 非常に大切なことです。
この本は、そんな過去に学びたい投資家なら誰もが 「ヤバい(これは良い意味)」 と言いたくなるほど、ぴったりの本です。
事例に基づいているので、スラスラ読めます。
「あの時のあの会社ってこうなってたんだ〜」
と思えるので、投資家じゃなくてもきっと楽しく読めます。
さて、「過去に学ぶ」本ですが、事例だけ読んでいても仕方がないので、 「どこがヤバいのか」を抽出してみました。
今後投資判断をおこなうときは、写真の女の子のように頭を悩ませながら、下のリストを見て分析しようと思います。
【この兆候があったらヤバい!】
①投資CFの絶対値>営業CFの絶対値
この投資が将来の利益を生み出してくれればいいのですが、経営者とて人間。ミスします。
積極的に投資(※)してるなーと思ったら、来期以降、売上高が増加しているか、営業CFが増加しているかをチェックすべきです。
※この時のCFの形は、「営業CFプラス、投資CFマイナス、財務CFプラス」で、「営業CFの絶対値<投資CFの絶対値」です。
②赤字基調の定着(営業利益・純利益を見ろ!)
そりゃそうですよね。ずっと赤字だったら潰れます。
3期連続赤字が続くと危険と考えるのが一般的だそうです。
③純損失の継続的発生による「自己資本の毀損」「自己資本比率の低下」
自己資本毀損してたら「ヤバい」です。
自己資本比率が1ケタになったら投資しちゃダメです。
④営業CFの急速な低下からマイナスへの転落
会社の本業によるキャッシュが入って来ないってことです。
モノ売って赤字はねぇ。最悪です。
⑤売上債権の膨張を伴う売上高の急増
「THE 粉飾決算」です。おめでとうございます。
子会社や関連会社、取引先とグルで架空取引をするという「古典的手法」によるものです。
架空取引ですから、現金の取引がおこなわれません。
ですから、売上は伸びるけれども売上債権が増加してしまうのです。
⑥在庫の過大表示
在庫の水増しによるものだそうです。
在庫を水増しするということは、売上原価に影響が出ます。
「売上原価=期首製品棚卸高+当期製品製造原価-期末製品棚卸高」ですから、 期末製品棚卸高を水増しすれば、売上原価が減少します。
次に、売上原価によって影響を受けるのが、「営業利益」です。
「営業利益=売上高-売上原価-販管費」なので、 売上原価の減少は営業利益の増加になるってことです。
⑦負債・費用の過小表示
貸倒引当金などの「引当金」を小さく計上するとか、そもそも計上しないという粉飾の仕方があるようです。
なので、分析対象の企業の過去数年間にわたる引当金の推移と、比較対象企業の数年間の引当金の推移を比べる必要があります。
少なすぎるなーという印象だったら、投資から手を引いたほうがいいかも?
⑧損益計算書のみの増収増益
どっかでいじってるってことですよね。売上原価とか。
なので、CF計算書なども合わせてみる方が良いと思います。
財務3表はセットで見ろってことですね。
⑨貸借対照表で代金回収できない資産>売上高
不動産業界などにありがち?
⑩営業CFが何年もマイナス
【この項目も要チェック!】
①負債資本倍率(D/Eレシオ)
有利子負債/自己資本比率で求められます。
1倍を下回っていると財務が安定しているとみなします。
1倍を超えてきたら気をつけないといけません。
②CFで企業の状態を確認
安定期なのか投資期なのか。
安定期は、「営業CFプラス、投資CFマイナス、財務CFマイナス」で、「営業CFの絶対値>投資CFの絶対値」です。
投資期は、「営業CFプラス、投資CFマイナス、財務CFプラス」で、「営業CFの絶対値<投資CFの絶対値」です。
③買収の有無と規模
買収は将来の利益を生み出すイベントです。
しかし、ミスったら「大事故」です。
(自己資本比率低下、負債資本倍率の上昇要因)
なので、巨額の買収があった時は特に、次の期の決算で増収増益に繋がっているかを確認すべきです。
投資家は自分で自分の身を守らないといけません。
こういった「武器」をたくさん揃えておくことが必要なんだろうな、と改めて思いました。