4502 武田薬品工業(株)
武田薬品工業株式会社は、日本の製薬会社です。
タケダ、Takeda、武田薬品とも略称され、TOPIX Core30の構成銘柄の一つです。
国内製薬首位で、がん、中枢神経、消化器領域に重点を置き、M&Aや事業売却で選択と集中を進めています。
概要を見ていきましょう。
日本の医薬品企業(製薬メーカー)での売上高は1位であり、世界の医薬品企業の売上高順位(2016年)では16位です。
アステラス製薬(旧:山之内製薬・旧:藤沢薬品工業、同18位)、第一三共(旧:三共・旧:第一製薬、同20位)、大塚ホールディングス(大塚製薬・アース製薬・大塚食品・大鵬薬品工業・大塚製薬工場、同21位)、エーザイ(同29位)と共に国内5大医薬品メーカーのひとつです。
連結売上高の約9割を医療用医薬品売上が占め、制癌剤、糖尿病治療薬、高血圧症治療薬、消化性潰瘍治療薬等を主力製品としています。
2015年度の製品別の連結売上高の上位は、「ベルケイド」(多発性骨髄腫治療剤)、「リュ-プロレリン」(国内製品名:リュープリン)(前立腺癌・乳癌・子宮内膜症治療剤)、「パントプラゾール」(消化性潰瘍治療剤)、「ランソプラゾール」(国内製品名:タケプロン)(消化性潰瘍治療剤)、「エンティビオ」(潰瘍性大腸炎・グローン病治療剤)、「カンデサルタン」(国内製品名:ブロプレス)(高血圧症治療剤)、「デクトラント」(逆流性食道炎治療剤)、「アジルバ」(高血圧症治療剤)、「ネシーナ」(糖尿病治療剤)、「コルクリス」(糖尿病治療剤)、「アドセトリス」(悪性リンパ腫治療剤)、「ブリンテリックス」(大うつ病治療剤)の順です。
かつては農薬、ウレタン樹脂、動物用医薬品、調味料およびビタミン・バルクといった非医薬品事業も手がけていたが、これらは2000年(平成12年)から2007年(平成19年)にかけて、それぞれ、住友化学、三井化学、シェリング・プラウ、キリンビールおよびBASFとの各合弁会社に順次移管し、従業員も転籍させ、現在は、それぞれ合弁相手の完全子会社となっています。
活性炭・木材保存剤事業も分社化を経て、大阪ガスに株式譲渡されました。
また子会社だった「武田食品工業株式会社」も、2006年(平成18年)4月3日にハウス食品との共同出資会社「ハウスウェルネスフーズ株式会社」に移行し、飲料部門を含む食品部門からも撤退しました。
2007年(平成19年)10月1日にハウスウェルネスフーズはハウス食品の完全子会社となりました。
これら事業譲渡を反映して、2004年(平成16年)7月1日に英文社名を「TAKEDA CHEMICAL INDUSTRIES, LTD.」から、現在の「Takeda Pharmaceutical Company Limited.」に商号変更しています。
2016年度役員報酬は、社長のクリストフ・ウェバーが9億500万円と開示され、従業員平均の94.3倍に上ります。
研究開発担当のアンドリュー・プランプも4億2200万円、取締役会長の長谷川閑史も4億5000万円とされ、他企業に比し、役員報酬は高いです。
また、2016年6月に監査等委員会設置会社となり、取締役15名のうち、9名を社外取締役としています。
他社の執行役員に相当するものとして、クリストフ・ウェバー直属幹部でグローバルな事業運営組織の長により構成される「タケダ・エグゼクティブ・チーム」(TET)を設置し、多く、日本人以外の外国人で構成されています。
武田薬品が海外戦略強化 社長に初の外国人起用へ(13/11/30)
投資判断ですけれども、時価総額は売上高の3倍近くと高いですが、営業利益率は10%近くありますし、何より配当利回りが高めで、株価も上昇トレンドの中にあります。
ただ、上がるにしても、株価が倍になることはもはやなさそうです。
逆に半分になることも、この配当を見る限りなさそうです。
私の投資判断ですが、お金に余裕があるなら、分散投資先の一つとして買いだと思います。
ただ他にも割安な株はたくさんありますので、あえて武田を買うというのは、私からは言いづらいです。
ということで、今回の投資判断は見送りです。