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「これからの世界」で働く君たちへ〜伝説の元アップルジャパン社長の40講義〜by山元賢治ー世界標準の武器を手にいれるために

2015.10.16 10:10

2013年にFIJI留学を経験し、英語を使う楽しみを覚えてから、「世界」がより身近に感じるようになりました。


そんな私に父が推書してくれた本です。


舞台照明の仕事をしている父は、仕事柄、多くの講演会を聞く機会があり、

山元賢治さんという方について、「いつになくパワーのある人に会った」というほど絶賛していました。


恥ずかしながら、ビジネス界の偉人に疎いので、今まで知らなかったのですが、日本人として、グローバルスタンダードとは何かを身を持って体感してきた方の著書ということで、非常に興味をそそられました。


変わり続けることが大切

「The only constant is change」ーこの地球上でたった一つの真実は、変わり続けるということだけ。


山元さんはこの言葉を座右の銘にしているとのこと。


本書の中で山元さんは、これからの世界を生き抜いていくグローバル人材として求められるのは、「変化し続けられる力」であると述べています。


めまぐるしく変わる世の中において、もはや「絶対」という保証はありません。


世の中の変化に合わせて、自分自身も常に変わり続けられる力が必要だということです。


そして、「変化」するためには「勇気」が必要です。


「今いる環境が心地よく感じているならば、すなわち変化がないということであって、成長がないということ。勇気をもって、自らの安定を壊し、次のステップへ向かうことが必要」


長くいればいるほど、「安心感」が出てきて、それが「慣れ」へと変わり、なんとなく今いる自分に「満足」してしまう。


こうなった時点で成長は止まってしまうということです。


失敗することを恐れて、居心地のいい場所にばかりいてはいけないという指摘と、

「変化」するための「勇気」という言葉がすごく胸に刺さりました。


いますぐ優先順位第一位を英語の習得にすべき

世界標準の武器として、英語を身につけるのは当たり前。


日本人だから英語ができないとか、好きとか嫌いとか、良いとか悪いとかの問題じゃなく、あらゆるビジネススキルの大前提として、必須のスキルであると断言しています。


皆、英語が必要なことはもう薄々気づいてはいても、様々な理由をつけて、避けている人の方が多いと思います。


ITの技術が進歩すれば、英語なんて喋れなくても、自動翻訳機能を持ったツールがなんとかしてくれると言った議論もあります。


しかしながら、山元さんがここまで強く断言する理由の一つに、「英語的な発想がなによりも重要」だと述べています。


日本語は、周囲との調和を図るための美しい言葉や言い回しがたくさんありますが、英語と違って、「主語」と「動詞」を曖昧にしてしまうために、「意思がない人」、「何をやりたいのかわからない人」として捉えられてしまうとのこと。


確かに、英語を話している時は別人のようになると友人に言われたことがあります。


それは、「力強いもう一人の自分」に変わっているからなのかもしれません。


「WHY」の力

この言葉を目にした時、大学のゼミの先生と尊敬していた会社の上司のことを思い出しました。


幸いにも、私はこの「WHY」の持つ力を、大学のゼミの教授と卒業後に入社した会社の尊敬する上司に教わりました。


何度も「WHY」の問いを立てることで、物事をより深く考えられる能力が身につくのです。


ミスがあった時も、「なぜそうなったのか」を何度も何度も突き詰めるよう教わりました。


そうすることでのみ、物事の本質を見極めることが出来て、本当の解決策が見つかるのです。


この工程を無視して、「HOW」にばかり囚われてしまうと、根本的な解決には至らず、いつかまた同じミスが起きると教わりました。


この思考は、意識していなければ、絶対に身につけることができないものです。


改めて当時のゼミの教授と上司に感謝したいと思います。


まとめ

本書は決して、外国人を相手にビジネスをする人や、日本以外の国で働く人向けの本ではありません。


どこにいようが、どんな仕事をしていようが、「これからの世界」で働く以上、必要となる知識やスキルについて、分かりやすい言葉で述べられています。


また、山元さんは、変化に巻き込まれないための唯一の方法は、

「変化を作り出す側に回ること」だと言っています。


ただの見物人でいるのか、盛り上げ役として参加するのか、それとも、仕掛ける側の人間でいるのか。


一度きりの人生、主人公は自分自身なのだから、「勇気を持って仕掛けていこう」と背中を押してくれているように感じました。


ぜひ手にとってほしい、オススメの一冊です。