格闘家のフィジカルのためのトレーニング計画
こんにちは!
週末の土曜日、いかがお過ごしですか?
さっき気づいたのですが、私岩沢が最初に格闘技を始めたのは10歳の時、空手の町道場からでした。
ということは今49年目!
それくらいやったらもうすっごい達人になっていると思ったんですが🤪😅😭
まだまだ修行の身です。
ただそれだけ長くやっていて、毎日のように「殴りっこ」の事を考えてきたわけで。
さらにトレーニング指導歴もすでに39年目。
だから強くなるためにどんなトレーニングをすれば良いのか?
それについてもたぶん他の方の見えていない部分が見えています。
特にこの10年、実際に現役選手にキックボクシングを教え、セカンドに立つ生活から離れて、最新のファンクショナルトレーニングの指導・普及にエネルギーを費やす中で、客観的に今の日本のプロ格闘家のトレーニングの問題点やポイントが見えてきました。
その中で今回はトレーニング計画の話です。
プロ格闘技はシーズンスポーツではありません。
試合は興行で、ほぼ毎週さまざまな興行が開催されています。
そうなると選手は(ワンデイトーナメントなどは別にして)スムースに行けば、年間4試合くらいのペースで試合をする事になります。
それがサッカーや野球のシーズンスポーツとの大きな違いです。
シーズンスポーツのアスリートなら年間ピリオダイゼーションを組むことができますが、格闘家の場合、シーズンスポーツと違ったトレーニング計画の考え方が必要です。
そう考えると連想する方もいるかも?
そう「大相撲」ですね。
現在の大相撲は年6場所。
その間に(コロナ以前は)地方巡業や大相撲トーナメントがありました。
そうなると実戦を人に見せなければいけないため、この場合もシーズンスポーツのような年間トレーニング計画は立てにくいですね。
僕がトレーニングを見ているプロ格闘家の場合は、3〜4ヶ月に1度の実戦以外には巡業などはありません。
そうすると3か月ごとの「短期的ピリオダイゼーション」を組む事ができます。
その際に僕が意識するのは「地球」の「自転」と「公転」です。
毎回の試合に向けてピークを作りながら対戦相手の対策をして、目の前の試合の勝利を目指すのが「自転」
さらに先を見越して、絶対的なフィジカルとスキル、そしてメンタルを身につけるための長期的なトレーニングをすることが「公転」
その「自転」と「公転」の両方を意識したトレーニング計画を立てないと右肩上がりに強くなる事はできません。
ここまでを読んでくださってありがとうございます。
次回はその「自転」と「公転」によるトレーニング計画を阻む要因について書きます。