『薬を飲ませてください』という呪文〜2〜
『薬を飲ませてください』発達障害の子供に言われる言葉あるあるなのでしょうけれど、これを言われた時わたしはポカンとしてしまった。何故なら発達障害ADHDに薬があるという知識が、当時のわたしには無かったから。
『え?うちはいいです。薬を飲んでまで学校に通わせようとは思ってないので』
とっさにこう言ったけれど担任は引き下がらず
『病院に行けばお薬がもらえて授業も受けられますからお薬を飲ませてください』と。
連絡帳にも書かれ、その後も『薬を飲ませてください』という呪文にずっと苦しんでしまうことになった。サイコパスとは本当に恐ろしいと思う。
そもそも薬ありきになることが嫌だったため急遽支援級を希望し、福祉課の方にお願いして療育の手筈を整えてもらい、ようやく4月の新学期から希望にかなった環境になって喜んだのも束の間、一ヶ月も経たない内に支援級の担任からこの呪文を言われ、療育の職員からもこの呪文を言われ、なんのための支援級だったの?誰のための療育なの?と、はてなマークしか頭に浮かばなかった。結局どんな環境になっても『薬を飲ませてください』の呪文が付き纏い、この呪文によってわたしはまるで罪深い罪人のように『うちの子が大変で申し訳ありません』とうつむくしか無かった。けれども、肝心の坊はそれはそれはのびのびと過ごすことができており、療育にも新しい気の合うお友達ができ、毎日が充実していた。
そんな中でも担任や療育の職員から『薬を飲ませてください』の呪文を度々言われていたけれど、わたしは『主人が薬に懐疑的なので飲ませても週1くらいしか飲ませられません、すみません』と断り続けた。そのかわり学校でどうしてもダメな時は連絡をくれればすぐに迎えに行く事や、自由にやらせてください、坊のために特別何かしようとしなくていいですし、体調がダメな日には坊は学校を休ませます、等伝えていた。
その後支援級在籍の子といろいろあり、坊はある日の朝、突然癇癪を起こし学校へ行くのを嫌がり不登校となってしまい、そのまま夏休みに入ってしまった。その事を療育の方に話すとやはりまたあの呪文を聞くことになる。他人から言われるあの呪文を。
『薬を飲ませてください』
この凄まじい破壊力。この呪文でわたしは罪深い罪人になるしかなく、相手と対等に話をする事ができなくなってしまう。わたしはただ坊のような子供の対策や具体的な対応対処を聞きたかっただけなのに、、、
支援級の子とのトラブルは元々その子の情緒が不安定な時期に、ルールを守らない事に敏感に反応してしまう坊が余計なことを言い、相手がイライラしてしまったため叩かれたり噛みつかれたりしたことが原因だった。正義感が強く、正論で相手を言い負かし、ルールを守らない子にダメ出しをする我が子にどういった対応をすればいいのだろう?
なにが本音と建前だ!!そんなもんクソ喰らえ!と思っているわたしは心底困っていた。だって本質的に坊は間違ってないからだ。。。(*_*;
坊くんが余計なことを言ってトラブルになるなら薬を飲ませてくださいということなのか?
そんなの全く納得できない自分がいた。
わたしの備忘録として、、、
*チョコミント*
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