【壁、天井の査定 タバコのヤニ②】
2021.11.21 00:25
特約なし
特約がない場合は、ガイドライン別表1を参考にします。
①臭いがなくクリーニングで落ちる程度のヤニ汚れ
この場合は、「通常使用の範囲」となり借主負担はありません。
ダメージマトリクスではAのレベルです。
②ヤニや臭いがひどい
この場合は、6年で1円残りとなる減価グラフを採用します。
ダメージマトリクスではCのレベルです。
壁が26㎡、天井が10㎡で合計36㎡の部屋を例にしてみます。
クロスの単価が1,300円、3.5年入居で減価グラフが40%とします。
その場合の借主負担は、1,300円×36㎡×40%=18,720円、貸主の負担が28,080円となります。
③若干の臭いや変色があり、クリーニングで落ちるかどうか微妙
1番厄介なパターンです。
借主負担なしとすると貸主から文句を言われ、貸主負担なしとすると借主から文句を言われ、まさに板挟み状態です。
ダメージマトリクスではBのレベルです。
間をとると借主負担20%で9,360円です。
ここからが管理会社の腕の見せどころです。
納得してもらえない場合は、10〜30%程度を借主に負担してもらうようにうまく交渉します。