将来の”後輩”。
高等部の初の生徒さんは、偶然にも小学部で初めての入塾生となった生徒さんの幼馴染。何かのタイミングでその子が教育学部を志望しているということは知っていたのですが、先日の志望校判定で一年前に私が勧めた大学の名をしっかり第一志望に書いているということも確認し、もう揺るがないんだろうと。目指すは教育学部の最高峰です。
その子は7時過ぎにはいつも訪れて勉強している故、小学5年生とか6年生とかに対する私の指導から、中学生に対する指導まで幅広く見てきています。本当に間近で見せたいのは、低学年の指導なのですけどね。指導の中で逐一どういう工夫とか方法論でその指導が成り立っているのか、とか、そんな話もしてあげたいのですが。そのことにより、今高校で受けている指導なんかも一つの方法論として捉えられるようになり、客観的に見られるようになるのかもしれないなと思うのですが、まあ、おいおいですね。
生徒は大概医学とか物作りとか研究職とか、そんなことに興味を持っている生徒が多く、教員志望はごく少数です。まあ時代も時代ですから、教員の大変さも身にしみているのでしょうか。しかし、そんな中でも将来の後輩となるであろう人材を発掘して指導できる喜びというのは、おそらくは学校の先生以上のものであると思います。なにせ私は3年とか4年越しにその精神的な成長ぶりとかイレギュラーなトークとかを踏まえて関わり続けられるわけですから、そういう面でもやっぱりこの場で教えていてよかったなと思うことは多いです。
長く関わってきた子が、養成課程を経てまた別の子を指導し、どこかで私のDNAを受け継いで何かの方法論とか価値観が継承されていくというプロセスを考えると、夢が広がります。まあ、賢く優しい、面倒見の良い子ですから私なんかよりももっと良い指導者になっていくでしょう。そんな日を夢見ながら指導するというのは、私の日々の楽しみの一つであります。