日数計算。
小学生の算数は、日数計算を扱いました。何月何日から何月何日まで、何日間ありますか?とか、何月何日から何日後は何月何日ですか?とか。そういう感覚を養う指導。
手始めに、まずは動機付けから。
「言っとくけど、今日は足し算と引き算しかしない。しかも、レベル的には超簡単な計算だ。君たちの力を、見せてもらうよ。」
「えー!!なんかそういわれるとプレッシャー!!」
「なんかドキドキするー!!」
そして、簡単なクイズ。
「5月10日から5月15日まで、何日間ありますか。」
「簡単じゃん!!」
ほとんどの生徒の答えは「5日間」。狙い通りといえば狙い通りで、「(なんで狙い通りに引っかかってんだー!たったそれくらいなんだから指折って考えい!)」と思ってしまうわけでしたが、まあちゃんと考え方を理解してもらわなければ先へは進めず、指導はこうでした。
「”1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15”。日数を数える時の始まりと終わりに丸つけてみ。(ここで、10と15に丸がつく)。じゃあ、6日間じゃん。いつからいつまで何日間っていう時は、君たちがそうやって書いたように、”10日からって言われたら、当日の10日も入れる”っていう考え方が必要になる。じゃあ、要らないのは10日より前の9日間だよね。あとは簡単だろうけど、何日からって言われたら、その前日までを引けばいい。ここから2週間この内容を扱うけど、具体的に考えが浮かばない時は、全部書いてみるっていう作業を通して式を立てて欲しい。いいかい、慎重に、具体的に考えるんだ。曖昧だなって思う時に簡単に”えいっ”て式を立てて、適当な答えを書いてはいけない。絶対これで正しいって思えるまで考えるから、式を立てることができるんだよ。式は一番最後。人に説明するための道具なんだから。」
テーマ学習は楽しい。学校準拠内容がある程度できていないと、なかなかこんな指導も成り立たないけど、分かってるから色々できます。
これはおまけですが、毎週宿題は教材を14ページ課しているけど、今回は85ページから98ページまででした。そのページ数を見て、生徒は言いました。
「気づきましたけど、このページ数も同じ考え方でできますか?」
「ああ、そうさ。今日の考え方から言えば、98−84=14。84まで終わっていて、やってないページが85ページからだから、そんな感じになるね。宿題を書く時、先生はそれに似た計算をいつもしてるんだよ。これは次回の内容になるけどね。じゃあ、次回は、98ページから何ページ目までやるかということも計算してみるといい。」
「ええと、98+13=111ページ!」
「(ああ、わかってんだね・・・OKOK)」
算数科のワンシーンでした。