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kojinkai

私の財産と、4年の募集停止。

2017.03.07 17:23

 小学6年生が、初回の草案の中学部の時間割を見て、親御さんから「中学部は通わせられないかもしれない」と仰った際に、泣きながら「俺はこの塾に通いたいんだ」と言ってくれたということを今日親御さんから伺いました。私は、彼がそこまで塾を好きで通っていたということを知らずにいましたので、それを伺って、一層彼を好きになるきっかけになりました。


 


 結局小学部の時間調整のもと、普通に通えるようになったということで本人も安心していましたが、今でもその点については不安に思う時があるようで、「いざとなったらお母さんは関係ない。自分で自転車で通う。少し遠いけど、俺自転車で旅するの好きだし、むしろそういうのも楽しいかなって。だから、中学部も宜しくお願いします。」なんて、ふとした時に彼は言ってたんです。ああ、そういう伏線があったんだ、とその時に初めて知りました。それはお母様にはお伝えしませんでしたが。子どもの些細な言葉には、いつもヒントがあります。


 


 私の存在などちっぽけなもので、こどもたちの閃きは、きっと私を将来凌駕するだろうと信じています。私は惜しみなく全部出し切ります。「ああ、これ去年も同じように話した・・・自分は何も進歩してないな・・・」と思ったらすぐにその資料を迷いなく全部捨て、一から自分で調べなおして全く新しい観点から話せるようにという努力もコツコツと続けてきました。私もまた、子どもたちと同様に学習者であるのです。


 


 私にとっての財産は、そうやって私が努力するに足る才能を持った生徒がいることです。その才能とは、指導者のそういった努力を引き出せる才能です。やっぱり一緒にやるっていう感覚なら、win-winでないといけません。take-take-takeでもいいです。全部持って行ってやる!っていうタイプもいていいです。


 


 


 さてさて、そんな中で、本日をもって4年講座は募集停止です。多くなって、余裕があったので2コース制にしてゆったりやろうと思ってましたが、2コースとも埋まってしまって、物理的に人が入らなくなりました。4年が埋まるっていうのは個人的にも初めての経験で、現在は東京の大手塾で指導してた時よりも多い人数を預かってます。


 


 「いいという噂を聞いて・・・」というのは、多分半分あっていて、半分は誤りです。佐賀県下の小学生のうち、数十人がうちに通って合っているというだけで、万人にうける指導は絶対にしません。しかも、たった数十人のうち3名も今年度は辞めました。できないことは、しないのです。ただ、できることはする。


 


 私の入塾審査の判断基準は、基本的に私がやることに親御さんが賛同なさってくださるか、そして、子どもたちがそれを受け取る瞬発力としての意欲を有しているのかということです。


 


 断る理由は、子どもさんが何にも考えてないのに、親御さんがある意味暴走しているというケースです。いろんなケースに出会いましたが、このケースだけはほとんどうんともすんとも、なんともできなかったと・・・。断言しますが、親御さんが子どもさんの習慣、興味関心に対して、楽しそうにできないこともできることもひっくるめて何一つ隠さずに仰られる場合は、私はそのご家庭を信頼し、全部を引き受けますが、子どもさんの実力を隠して誤魔化そうとしたり、いいように言って無理やり認めてもらおうみたいな、そんな虚勢が感じられる場合、あるいは、人より先にあれこれ学ばせて、知識には自信がありますみたいな、それこそ学習という行為それ自体への親御さん自身の誤認がある場合、そういった場合は全て断ります。私が相手にするのは子どもであり、その子どもを隠されると、あるいは偽られると、もう信頼も何もないのです。そして、子どもの学習っていうのはそんな一辺倒に何かを与えたらどうにかなるっていうそんな簡単なものでもありません。


 


 どんなに大変だろうと、真剣に全部さらけ出してご相談なさってくれれば良いものの、子どもさんの本質が見えないような語りをなさる親御さんも、本当に時々ですが見られるということは確かなのです。全部語りきってください。全部ご相談なさってください。そうするからこそ、子どもさんは、親御さんが信頼した私を信頼しようとする準備が整い始めます。


 


 もうこれ以上ないっていうくらい全部さらけ出されたっていう状況において、私が何もしないという選択肢はありません。空いている時間さえあればなんでもサポートしたいと思っています。ぜひ、子どもさんのご家庭での全状況を正確に私にお伝えいただき、一緒に考えてゆきましょう。