学習体力の高い子どもたちへの要求。
中学2年生は、小学生から育ててきた私立組、新しく入塾した城南中の子と附属中の子。集団クラスは、この4名におそらく中3になってから入ってくるであろう数名を入れて合計6名ほどで爆進する予定だ。
実力テストの得点帯は、全体的に180〜210前後。小学生時は偏差値が40台とか50前後だった子も、中学へ通ってから随分認知が高まって、従来の丁寧な取り組みも手伝ってこの水準に到達した。よって、今はもう全体的にこの辺しかいなくなってきた。個人的にはまだまだ、実力としては物足りないが、5月の実力に向けて全体として意識が統一され、やっていこうという気運になってきている。
だから、今年の教材使用予定の受験教材の量も、それに期待したラインナップになっている。
数学は、薄っぺらい基礎ドリルを3冊、パターン演習用の教材を3冊、理科は中1〜中3までで計3冊、社会は地理歴史公民で計5冊、英語は準拠とまとめ教材で2冊。国語は準拠と読解で2冊。これまで使ってきた教材も含むから、新しく増えるのは数冊だけだけど、今年はまとめ教材は使わないことにした。学校から配布されて書き込んでしまった教材は、新たに購入しなおした。
基本的に気合が入っている。必ず今の生徒たちの点数を225点以上の水準まで伸ばす。新中1〜新中3の学年は、それ以外は見ていない。今年は実力が平均化されている初めての学年だと言える。次の年も、その次の年もそうだ。だから、中1も中2も、9割の得点率を全員で達成すると概ね一致し、足りないものは何かとそれぞれに模索し始めた。理科は1領域3〜4時間もあれば周回できる。社会も、5時間あれば基本と練習問題をほとんど1冊分周回できる。数学は、気になるところを重点的にやりながら、基礎ドリルを1日1単元10分程度で周回できるように用意した。こんなに量があるように見えるが、実際は半年もあれば十分に全領域習得してしまえることだろう。まして、この子たちには1年も時間がある。早くからスケジューリングして、さっさと足りなかった復習を回してもらって、みんなで楽をしていきたい。
課題を週ごとに出すのもやめた。忙しいタイミングや暇なタイミングが各学校によってバラバラであり、週ごとに一律に課題を課すのが困難であるというのもあるけど、一週間単位でなく、もっと期間の幅をもたせながら、選択的に課題を実施していけるようにしたいとおもったのも一つの理由になっている。個々に課題を出しているけど、みんな課題設定量は週ごとに課していた時より多くなった。ここは遊びたいけど、ここで集中してやるって、むしろ日付を決めて計画的に取り組んでいるようだ。
それができるのも、個々の意欲が高く、先回りして取り組むことができるようになってきたからこそだ。課題遂行がとにかく速い。
他県の私立などの上位校も視野に入っている子も数名いる。毎年県外受験は絶えなかったけど、今年はそれに合格するだけでなく、割と普通に合格していくという状況を作っていきたいと思っている。佐賀西が最大限振り切れた最上の選択肢なのではない。君たちの能力はそこに止まらないだろう。上限を簡単に設定しないでほしい。
そして、何と言っても外せないのが、今年のテーマは国語だということ。必ず毎週1時間、集中的に国語をやって、読む・理解する・説明するを完璧にし、他教科に影響を及ぼしながら総合的に影響を与えていくことにする。文章を正確に読み切る力は、絶対に様々な領域において欠かせないことだ。国語9割以上を全体が達成できるまで指導の手を緩めない。