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kojinkai

CRTテスト。

2017.02.24 15:34

 今日は、小4の子がテストの結果を持ってきてくれました。なんかニコニコしながら私に封筒を渡しますが、なんか外部模試を受けたとも聞きませんし、一体何のことやら?と思ってましたが・・・。学校で行われたCRTの結果だったのです。


 まあ、その結果がどうであったから何か私がやることが変わるわけではありませんでしたが、とにかく右に振り切れている棒グラフを満足そうに子どもは眺めては、この1年頑張った自分っていうのを噛み締めているように見えました。昨年の結果を知らないので私個人はよく分からないのですが、このニコニコを見ると、すごく変わったんじゃないかな?と。私個人は、担任の先生がすごかったからではないかと思っています。なんだかんだ言って、小学生期は特に、最も長い時間関わる担任の先生という影響力はすごく、時に才能を伸ばし、時に才能を殺しもます。塾という立場で様々な生徒の経年変化を、いろんなケースを見てきました。


 私はただ愚直に、目の前の子が何を分かっていないかという点をメタのレベルから測定し、何をトレーニングしていくかを決定していくという立場にしかありません。全てを教える時間はありませんし、全てを教えたところで形骸化した知識になりかねないものです。身につける力のない者に、知識だけ教えてもほとんど使いこなせません。だからこそ逆に、私のような立場においては、一つを教えることによって二や三や四が変わるような指導とは何か?と常に考える必要があり、塾なんていう社会的に贅沢と言われるものを仕事として成り立たせているのです。


 今は、AIによる指導なんかも始まってきています。人ができることとは何かっていうことをテーマにする必要性があります。人を介するからこそ、この人みたいに考えたい、この人みたいになりたいというヒーロー・ヒロイン感こそが求められており、その感情のやり取りだけが人を介する指導に残された術です。今回のCRTは、担任の先生の指導の賜物です。そして、その一部に私の指導が生きており、その子が塾を好きで、勉強がより好きになったという事実が少しでも介入していれば、私の仕事も少しは役に立ったかな、と思います。


 学習指導を超えて、成長の実感や実際に結果を出せた報告をする相手、将来こうしたいああしたいっていうのを語れる相手、悩み事の相談相手、そういうのにもなれればいいなと。そう思います。