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kojinkai

小学5年生の来年の方針を決めた。

2017.02.22 16:02

 難関私立受験生がいない、中学まで通いたい、意欲的である-4年生の全体的な特徴を一つ一つ挙げていけば、そのような生徒たちが全体数を占めている学年です。これまでかなり悩んできたこの学年の指導であり、今の時期はあれこれ思考力をつけてあげながらいろんなものを考えてみる機会を与えていますが、なんとかやっと方針を一つに固めました。


 


 宿題を出来るだけ少なく、出来るだけ応用問題にチャレンジし、附属生が多いから、あわよくば中学時に上位30位以内(実力テスト220点台くらいかな?)を将来狙っていけるような基礎力をつけたいと思い、問題集を決定しました。学習量が多いという点についてはおよそ耐えうる子たちなので、その運動量を考慮しての決定です。


 


 


 以下、方針です。


 


 まず国語。中学受験新演習と漢字日記。国語は各授業2題解く。夏休みも冬休みも春休みも、変わらず2題。定期的に触れてもらう。4年上から。4年下まで終わったら実力アップ問題集へ移行する。個人的にはこの教材が一番記述指導に今の所使いやすい教材だ。漢字だけは常に音読みの多いものに触れ続けてもらい、漢字が書けなくて苦労するような生徒には育てない。漢字の意味や成り立ちまで理解して、覚えていくことに面白さも感じて欲しい。加えて、漢字日記は文法事項もある程度掲載されていて、長期休みの間の文法指導にも使えるという点でちょうどいい。知識の補充もだいたいこの教材一つあればある程度のことは身に付いてしまう。ここ最近は満点のリズムもついてきたし、このままいく。


 


 次に算数。コア、コアキューブ、力がつく計算ドリル、代表プリント。コアシリーズは初めて使う。中学受験向けの文章題がほとんど付いていないけど、チャレンジ問題とかは授業テーマとして結構良さそう。難問指導はしたいけど、使いこなせない中途半端な基礎を振り回すよりは、使える知識をもとに考えた方が子どものためになる。中学受験向けの文章題は代表プリントにて。6年生の夏休みに文章題はどうせ総括して全部できるようにするし、これまででもそれで十分に間に合ってきたから、あまり背伸びせず今回は学校準拠にして、中学受験向けの教材は今年度使用しない。というより、カリキュラム変則はあまり意味がない。理解していることが大切だ。この学年はまだ既存の中学受験向けの教材を使用しきる能力を持っていない(まとめや解説を読んで自力で解決していける視点を100%持てていない)以上、将来的に私から何のアプローチもなく中学受験教材をスラスラ解けるための基礎作りをすることが先決のように思えたというのも決め手。何より親御さんに負担をかけてしまうのが申し訳なく、そういうのは授業で完結できるようにする。ああ、自立して考えている、という実感を親御さんにより持ってもらえるように指導する。


 


 理科。コア。初めて使うんだよね。時々何を問われているのか分かりにくい問題があるのが難点だけど、意図を読み取る力が育つような気がする。基本的に、学校で習うことよりも脇に乗っている発展学習を重視する。『くわしい理科』などの参考書を脇においてもらいながら授業をしていく予定。基本は学校で習ったことができれば全問正答できるけど、参考書レベルの指導を展開する。実験も随時行えるものは行っていく。


 


 社会。予習シリーズ。社会はできるだけ詳しく教えたい。算数や理科は、具体的な思考が必要だったり、一度具体的に見たものでないと覚えにくいものも多いので、中学受験教材みたいなカリキュラムが変則的なものは使用しにくい。ただ読むだけで覚えていくのにはかなり体力がいるということを経験的に理解してきた。しかし、国語や社会は読んでいて面白いテーマの方がいい。予習シリーズは読み物としても面白く、完成度も当たり前ながら高い。日常的に開いて読んでは学習してもらうのにはうってつけ。4年下から指導し始めて、2学期から5年上、6年生で5年下、6年上まで学習を進めていく予定。ほとんど学校準拠ペース。しかしながら、面白い内容をいっぱい読んで欲しい。


 


 


 文系強め、理系は学校準拠をさっさとしながら対応する応用問題っていう感じの流れで来年度の小5は動かしていくことにしました。理系は、特別講座っていうのを月に数回開講していきたいし、これを楽しみに通って欲しいんです。「来週は特別なやつだ!!!」って楽しみにしてくれることで、意味づけが強化されていくことでしょう。これが、今の学年の最善かな?と私は思っています。今通っている生徒たちの性格上、かなり伸びると推論しています。


 


 来年度からは週4時間の設定になります。国語・算数・理科・社会、全部授業内で完結できるように面白くやっていく予定です。この学年は、ほとんどの生徒が低学年から見てきているので、実力のほどや意欲、親御さんがどのように子どもさんに関わっていらっしゃるのか目に見えて分かります。子どもさんとの学習を楽しんでいらっしゃる親御さんも多く、そういう時間も作れるようにカリキュラム・指導内容を組み立てました。私が全てを育てようとは思っていません。きっかけを与え、基本操作を磨く演習の機会を持ち、子どもたちが意欲をフルに爆発できるように組み立てようと努めて、あえて全部同じシリーズではなく、自分が使いたい、子どもたちに合っている教材を選定して指導に臨みます。


 


 大変なのは、漢字と算数の反復でしょうか。ご協力お願いいたします。親御さんの関わりの力を信じ、子どもたちがいろんな人と一緒に学びながら、そして訪れるであろう反抗期、「自分でやりたい!」が生まれ、そのタイミングで実力が開花していくように、本当に苦心して選択したカリキュラムです。


 


 


 是非、信頼してついてきてください。