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kojinkai

とても速いバスや電車。

2017.02.02 14:56

 算数や物理で速さを扱っていると、とんでもない速さで移動する物に出会うこともしばしばです。数値上出てくるもので、架空のものなのですが。


 


 たとえば、これは塾内最速記録を誇ったバス。”分速200km”。15分で日本を縦断してしまう速さです。時速12000kmなので、3時間半もあれば地球を1周してしまいます。実際にそういう速度で移動するバスを想定して、バスに一体物理学上どのような現象が起こるのかということを熱心に議論したことを覚えています。その子には、改めて、具体物の一般的な移動速度を指導しました。


 


 そして、今日出てきたのは”秒速960m”の電車。時速3456kmという超高速です。新幹線の10倍速い。


 


 これらは、いずれも中学生たちが編み出したものです。小学生の時から算数が苦手だった子や、中学生から通い始めて、これもやはり小学生時に算数が苦手だった子です。明らかに、単位量あたりの計算を具体的に捉えられていない、認知の穴があるように思えます。なぜなら、この答えが出てきた時点で、普通は明らかにおかしい数値だと気づくからです。


 


 それは絶対におかしい数値だと気付けるようになってもらうことと、正しく計算を指導して、正しい数値を出せるようになってもらうことは、同じようで、実は趣が異なるものです。こういった答えに出会った時に、さてどうしようか・・・と一旦その子を見つめて、う〜んと考え込んで、大抵は正しい計算方法を指導することに終始します。なかなか本当のところを口で説明しても分かってもらえないことが多いというのは、指導者の常なのです・・・。