4年生の先生の対応の色々。
生徒にも色々いて、公文の算数とかで中学・高校内容までいっている生徒が塾には3名います。内部生も、現在整数×分数、整数÷分数の仕組みをしっかり教え、約分までやることができるようになりました。今その内容は割合の単元に活用して、彼ら彼女らは小6の割合に挑んでいます。まだ基礎中の基礎ですが、まあ私の小学5年生の時よりは正しく認識しているな、と感心するほどです。
今回は、そのプロセスの中での約分について。学校の先生の対応は様々らしいです。
例えば、ある小学校では「おお、●●は約分をやってるじゃん!」って褒められたそうです。この辺りは、通塾生比率の高い学校ならではの対応か?とも思いました。別の小学校では、「まだ教えていません!」って怒られたそうです。この子は都内から越してきている子なので、そんなことで怒られるのは初めての経験だったのではないでしょうか?数年前からネット界隈を賑わせている”掛け算の順序問題”とか、そういうのに似た性質を持つ論点だと思っています。”掛け算の順序問題”については、はっきりいって数量認識に関わることなので正しくやってほしいという意見ですが、約分は間違ってはいません。それに、何度も何度も約分をして計算をするプロセスを学ぶと、既約分数になっていない分数に違和感を覚えるのは自然なことなのです。
ちなみに、私の対応はこう。
「学校の先生に合わせて解きなさい。ルールを守った思考をするというのはいいトレーニングになるから。人の話を聞いて、そのルールに従って解を導くことは、今回みたいに算数的には正しくない時もあるけど、相手のいうことを正しく読み解くというのは今後も必要な話の聞き方だと思うよ。」
さて、今回はそのあとの話です。約分を褒められた生徒は、ますます約分能力が高まり、スピードがアップして、間違えが格段に減ったという結果が導かれました。才能を生かす言葉、殺す言葉について、よく考えるべきケースでした。