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kojinkai

4〜6年のここしばらくのメイン教材の話。

2016.11.14 14:59

 市販教材で、そういった教材に出会うことは、中学生までを指導していると結構少なかったりします。市販教材がターゲットとする層は広く、ピンポイントでこのレベルの生徒向けにっていうのが難しいのです。簡単だったものがいきなりレベルが跳ね上がって難しくなったり、色々。使えているのは、「白地図問題集」や、「出る順シリーズの計算」とか、本当にピンポイントで尖っているもの。それでも、昨今は随分と使用頻度は減りましたが・・・。「塾で教える社会」のシリーズは、解説が語り口調で実に面白かったのですが、絶版となってしまったため、参考書として使わず。塾の本棚を温め、時々生徒がそれを手にとって読んでいるというくらいです。


 


 現在紅人会は、中学受験新演習の刷新を受けて、改めてこの教材に戻しました。以前はこの教材がターゲットとする生徒層がもっと上だったのだろうということで教材を変更しましたが、今回はかなり中堅層の学校を狙っていく基本が押さえられる問題が揃えられているということで、中堅どころがほとんどである地方の塾にとってはかなりよかったです。おそらくこの会社自体がそういう方向性にシフトしたのでしょう。いい思い切りだったのではないかと思いました。本当に使いやすく、生徒たちも熱心に取り組めていますし、力もついてきている実感があります。算数のみ、ちょっとステップ踏みすぎてて逆に解き難い問題もありますが、まあ完璧な教材はありませんので。


 



 



 


 本格的な中学受験用の教材は確かに高いです。これらも全て揃えれば8000円はゆうに超えますし、これに演習教材なんかをつけて、模試までやれば、年間で30000円〜50000円くらいはかかります。予習シリーズや合格自在といった、参考書セットになっている問題集のような形態の問題集ですと、全て同様の金額設定になっています。


 


 指導は教材ありきではありませんが、一方で授業ありきでもありません。子どもがやるぞ!って思って教材を開きたくなるような仕掛けが必要です。レベル感も大切。デザインも。特に、附属小などのトップ層はほとんど大きな塾へ通い、予習シリーズや合格自在を基本教材として使用しますから、生徒たちにとっても、これで自分はやってるんだ!って思えるようでないと、何か卑屈な気持ちになってしまうことだって時々はあります。上位を志向すればするほどに、です。


 


 昨年くらいから改訂が始まり、現在5年下教材までやっと改訂されましたので、ようやく半年前くらいから4〜5年生に使えるようになったのですが、何の授業をするにしても使い勝手が良く、私がもともと東京でこの教材の前身となる教材を使っていたということもあり、慣れているということもありますが、生徒たちも毎週これをしっかり読んで楽しんでくれています。


 


 6年生もかなり実力者が揃ってますが、4〜5年生も低学年から実力をあたため、基本を作ってきた子たちが揃ってきていますので、この教材とともにとりあえず6年の終わりまで乗り切ってみてどうだったかという点を検証していこうと思っています。