「今、やろうぜ。」
2016.11.09 16:51
小学生の時に、中学生の彼らが何を解けなかったのか、実に鮮明に覚えてます。彼らがどの過去問で何点くらいで、どんなものでミスっていたのかも覚えてますし、中学の内容で改めて同様の問題が出て来た時に、「あの時の解き方と比較しよう」っていうのができて実に楽しいのです。
今回は平面図形の移動の問題。四角形や三角形上を円が移動する問題で、円が図形の外部を移動してくれればいいのですが、内部を移動する時の解法がどうしても得られず、彼らが苦戦していたことを今でも思い出します。彼らは、作図の手法を学び、円や扇型の性質もきっちり学びました。
「今こそ、あの時の問題を倒そう。」
彼らにとっては懐かしい問題でしたね。解けなかった記憶もまだ鮮明で、「これ、課題ね。改めて対峙しておいで。」って言ってたのに、帰ろうとせず、解けるまで粘って、意見交換して、そんな姿も彼ららしいなと笑って見ていました。優れたパフォーマンスを上げ続ける童心は健在でした。
道具が少ない中での思考が、小学生算数の醍醐味です。中学生になると道具が増えて、あるいは認知能力も高まり、多少洒落た解法も編み出したりできますが、それでも、”あのとき倒せなかった”問題を相手にすると一瞬ひるむものです。そして彼らは、問題集にも載っていない難問を、かつて解けなかった難問を、ものの5分で解決して、自分の成長を実感して帰って行きましたとさ。