実戦で問われて初めて気づくこと。
難しいことをやっていると、「嫌だな」って思うことってきっとあります。しかし、いざそれが否応なく目の前に現れると、それをどうにかしなければならないのです。「あの時にもう少しやっておけばよかった」という言葉が、本番に過ってしまわないように、やれることは全部やって、自分が臨むものに対して万全を尽くしたいものです。
今日は、生徒たちが第一志望〜第二志望にしている学校の入試問題の中でも、例年で最も難しかった年を演習しました。「あ、これは・・・」と、どの問題を見ても思うほど、”普段からやってきたけれど、あまり上手くできなかったし、ちゃんとやろうとしていなかった”問題がずらりと並びます。それ故、どの問題を解くときも、一瞬躊躇することが多かったことでしょう。
過去問集を買うと、決まって解答のみが掲載されていますし、解説が書いてあるものもありますが、解説を読んでも上手くことが運ばないこともあります。だから、算数は私が解答を作り、どういう思考回路になってるのかを辿ってもらいながら、生徒たちにやり直しをしてもらいます。
小さな体で背負う、大きなカバンから一冊のノートが出てきました。「やり直しノート」と書かれたノートには、たくさんの問題の解答痕が残されていました。彼女らもまた、根性があるもんだと感心します。
いろんな問題集がありますが、入試の過去問というのは、発信元が明確なので、メッセージ性が強く、よく練られている問題も多いので、実に生徒の思考力の向上の助けとなることが多いです。過去問解いていて「楽しい!もっと!」てなるのは毎年のことですが、それは自分がのめり込む種が問題にいっぱい仕掛けられていて、これこれ!って感じで楽しめるからではないかな?と思います。
「この期日までにこれ。テストはこの日。対策表はこれ。チェック項目もつけてるから、一個一個丁寧に解決を。分からない時の質問はこの時間に。」
これを言い放つだけで全てあとは自己管理の上でなんでもやってのけるのは、本当にすごいことだと感心します・・・。親御さんもしっかりなさっているのでしょうね。本当子どもさんを見ていると、親御さんが透けて見えるようです。付き合う期間が長ければ長いほど、です。