4年算数は今こんな感じ。
小4算数は、つまずきそうなところは全部終わったので、算数の感性磨きに取り掛かっています。といっても、扱っているのはほとんど5年生の単元であり、単なる先取りに見えてしまうかもしれませんが・・・まあ、今やってるのはこういったところです。現在ノートは取らせていませんので、親御さんは一体どんな板書や解説がなされているのかピンとこられないかと思うので今回少し紹介をしています。「授業内で全部身体に叩き込んで帰りなさい」の指令の下、十数分行われる解説に生徒たちは真剣に耳を傾け、演習へと移行しています。
連除法とかはだいたいここの約分の流れの中で説明するのがいつものやり方。ああそういうことかって、肩肘張らずに選択肢の一つとして道具化してほしいという想いです。
最小公倍数とか最大公約数は、実際やり方が分かっていても、感覚が伴わなければビックリするくらい時間がかかります。この子たちの公倍数公約数トレーニングも3週目に入りましたが、この3週間でしっかり感性が磨かれてきています。公倍数や公約数の発見はもう5・6年生に劣らないくらいに速い。いや、もうすでに6年生の一部の生徒よりも速いのです。毎週20枚〜25枚、計200〜400問ほどに渡る演習プリントをこなすように指示しているので、トレーニング量もエグいのですが、最初は8分かかっていた計算が、もう1分20秒とか40秒とかでこなせているので、間違いなく”センス”が磨かれてきています。
このまま6年の計算までしっかりビジュアル化しながらイメージとしてしっかり認識させ、そのまま割合指導に入ってしまおうと考えてます。この学年、割合でつまずくなんていうことを絶対にしたくなくて、歴代で最も割合のできる学年に仕上げたいので、結構気合い入ってるんです。なにせ、現状指導してる生徒はほぼ全員低学年コースからの上がり組で、親御さんの気合いのほども絶大だからです。多分、全員中学受験を経験することでしょう。
そして、見てお分かりだと思いますが、現在は何のカリキュラムにも準拠していません。この学年だからこそ、とっても自由に指導させてもらっています。4年生は学校の授業もさほど難しくないので、比較的自由にポイントトレーニングできる学年です。
生徒たちは、大手塾をいつも標榜しているようで、クラスにいる子たちの学習の動向も具に報告をしてくれています。しかしながら私は全く興味もなく、それを標榜して行っていませんから、生徒たちには、
「外は外、うちはうち。順番が違うだけ。最後に身につく基礎は同じ。あとは君たちの努力次第。いい指導者に指導を受けているという自信があるなら、先生にしっかりついてきてほしい。指導者が信頼できなくなった時に、自分には物足りないと思った時に、堂々と塾を去るなら先生はそれでいいと思っている。大切なのは、このひとの話を聞いて、自分のプラスになるような養分を探り当てて、根を伸ばしていくことを意識することだ。」
と、そういうふうに伝えます。そう言ったからには、私にも責任が付きまといます、当たり前のことですが、勉強が楽しい、できる自分に自信がある、そういう状況をいかに保つかということは小学生の学習のモチベーションに関わるところなので、難易度にも気を配らないといけません。
こんな話、4年生にしたこと一度もなかったのですが、この学年は本当に子どもも熱心ですし、親御さんもそれを殺さないようにうまく働きかけることのできる素晴らしい方が多いです。だからこそできる話だな・・・と、この学年への自信をさらに高めているのが、私の感覚です。