学校の授業が聞けるようになったら。
中3生の追加指導も次のステージへ移行しつつあります。とりあえず学校の授業の2週間分くらいは予習をし溜めることに成功し、常に全訳を完璧に直訳で行えるようになりました。
「学校の英語の授業で初めて余裕を持って受けられるようになってきました。むしろ暇なくらいです。」
というその子の言葉と笑顔にホッとしつつ、次に打った手は片っ端から使用されている文法の中で自信のないものについて、文法テキストを使って演習することです。彼はNew HorizonのUnit5のingの文法的な差異が分からないものがあると言いました。それは、動名詞の単元に当たりました。文法テキストを手にとって、今日は予習ではなく文法を一緒にやっていきました。
彼は今日、こんなことを言ってました。
「先生、俺無限に単語書くのやめたんです。単語、実際ちゃんと調べて自分で本文を訳してみて、何度か発音してたら、自然と意味が分かるようになりましたし、そう何度も書かなくても、スペル覚えられることに気づいたんです。書かないと覚えない、と昔から思ってきましたけど、そんな必要ほとんどありませんでした。だから、やめました。学校の先生には”努力してるね”って言われたし、そんな先生の期待を裏切るのは・・・と思いましたけど、ちゃんと結果を出して成長を見てもらいます。」
”サヨナラー”って言って、昔書いた”無限単語”のページをあっという間に破って捨てていました。この思い切りの良さ、決断力は間違いなくお母様譲りのものだろう・・・と見ながら笑ってしまいました。
しかし、私からは褒められてばかりでもありません。ほとんどは叱られて過ごしています。今日も、単純な文章の訳を誤り、私からはこっぴどく指導されてました。
「ねえ、そんなミスまだしてんの?これまでの指導なんだったと思ってんの?言ってることはたった一つしかないんだから、その一つくらい守ったら?指導する前に逆戻りじゃん。この時間意味あんの?あくびが出るようなしょぼいミスをするな。ちゃんと文を見ろ。一文一文にもっと真剣に取り組め。」
本当は、塾の生徒全員に伝えたい言葉です・・。