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kojinkai

中の小路そば勢 長尾さんとの出会いと今

2016.10.02 17:07

 



 


 遡って画像を見返すと、長尾さんとの出会いは2012年の10月14日だったようです。私が塾を開塾して丁度半年で、右も左も分からず戸惑っていた時期です。生徒数は5名。もう資金繰りも結構な難を極めていた時期でしたね・・・。どなたでしたか忘れましたが、facebookの友人が”そば勢”さんのおそばの写真をあげられていて、すごいお蕎麦屋さんがあるいうことで、金もないのに扉を開けるのもなんとなく躊躇しながらお店へ入店し、キノコが入ったお蕎麦を食べたのが一番最初の記憶です。


 


 その後、私は長尾さんにfacebookで友人申請をしました。そうしたところ、「実際に話したことのない人とは友人になれない。」という旨仰られ、どうしようかと思っていたところ、「今から時間あるか?」ということで、そのまま夜の街に一緒に繰り出し、帰宅したのは朝方5時すぎだったでしょうか。長尾さんは教育について涙ぐまれながら語られており、そのことについて強く感銘を受け、その時を契機に関わりを持つようになりました。


 


 


 そして、今日は2016年の10月1日。長尾さんは、タイはマリオットホテルでのそば部門の料理長へ内定したということで、お隣のこがんちゃ家さんのマスターの古賀さん夫妻のお誘いもあり、コース料理をいただいてきました。


 


 現在、長尾さんの娘さんもお預かりして指導をさせていただいており、月に数回はお食事をしてあれこれ語らう仲であったということもあり、今回のタイへの栄転については喜び反面寂しさもこみ上げるもので、ただ長尾さんの作った料理を食べているこの一瞬は、今しかないという想いでした。


 


 餞別に送ったのは、日本酒。”洗心”というお酒です。日本の文化をこれから外国に向けて発信されていく長尾さんにとって、出発前に改めて日本人の矜持を確認し、心を洗い、清々しく新たな地へ向かわれて欲しいと、そんな願いを込めて選ばせていただきました。


 


 今日は特別な料理をいただき、体も心もいっぱいになりました。最近小学生の指導をし、ある小説を読んだのですが、「腹はいつでもいっぱいになる。でも、心までいっぱいになる料理にはそう出会えるものではない。」という言葉に出会いました。そんな文を思い起こしながら、今日の日を楽しみました。


 


 再来週にはもう長尾さんはおらず、そば勢さんもお店を畳んでしまうということで、佐賀の街も随分と寂しくなってしまうものだと思っていますが、長尾さんのさらなる飛躍を祈念し、この数年の感謝の想いも踏まえ、今回のブログを書かせていただきました。関係がなくなるというわけでは全然ないのですが、いっときの別れであっても、いくつになっても別れというやつは苦手です。


 


 今は父のいない自分にとって、父親のような存在でした。会社経営の面では、先輩のような存在であり、長尾さんは私のことを友人と呼んでくれました。本当に色んな面で感謝でいっぱいです。