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kojinkai

私の目から見た、佐賀県(市街地)の受験校を受験するメリット。

2016.09.21 16:03

 市内には、附属、致遠館をはじめとする公立校を始め、私立校が何校かあり、受験をして進路を公立と異にすることを目指す生徒は、そのうちの1校へ行くことを目指します。問題なのは、選択肢が少ないということです。そして、合同説明会などの華やかな舞台も用意されておらず、差異が保護者の方には分かりづらいことが多いです。正直私も実際にその学校に送り出した生徒の学ぶ様を見て、ようやく学校の性質や、先生方の力量が見えた、という状況でした。それゆえ、個別の学校の状況は説明会を聞いてもスッキリいかない方も多く、行くまで不安なまま受験をするというケースが多いのが実情です(この辺は、受験校が限られている地域ならではのことです)。


 


 これは、うちから送り出した生徒の進路先について、生徒の感想と私の所感をご紹介していきます。


 


弘学館


全般的によく練られたカリキュラム。英語が特に強い。


近年は医学部進学に力を入れており、現役での合格率が高い。


中学部においても積極的に難易度の高い学習を要求していく。


中学受験を4〜5年生くらいからがっつり経験している生徒か、


センスがある生徒以外はついていくのが厳しい。


ただ合格するだけでは不足する。


日当たりの学習時間も、要領の良し悪しによって


すごく長くなったりする。


本当に自信がある、そして、上位を絶対に取るという


メンタリティを維持できるかが大切。


 


【致遠館】


もっともおすすめしている学校。


内申点比率が高いゆえ、小学校時から割と熱心に


学校活動に参画している優等生が多いイメージ。


よく先生の大変さに気づき、周りが見えている子。


そして、改善点を指摘できる視点も持っている。


生徒がそうだから、学校がどんな高い要求をしても、


その熱意で生徒は食らいついている。


定期テストは、試験範囲を解いただけでは点が取れない。


教材自体を丸ごとしっかり理解する必要がある。


全般的に授業もテストもよく練られており、


そんなに順位が高くない生徒でもパフォーマンスが高め。


あれこれ指示を出さずとも、自分でできる生徒が多い。


 


【附属】


まず、ほとんどが大手の塾へ通塾している。


小学生の時からそうであった子が多い。


また、定期テストの範囲出題が、時にエグい。


昨年中3だった生徒も、英語の単元で100ページ以上


試験範囲になったことがあり、到底間に合わず、


自身の計画性について反省をしていた。


研究授業があるから、単元学習の順序も


違っていることもある。


その点は、入学時に承認することなので、


その点が嫌ならば別の学校をお勧めする。


SAGAテストの平均点は180〜200。


平均点というか、ほとんどの生徒がその点数帯にいる学校。


通塾しないでそれをキープしている生徒がどれくらい


いるのかは分からないけれど、それだけ意識が高い


生徒が多い感じがする・・・。


それはもしかしたら、親御さんが一番知っている


ことかもしれませんが。


 


【成穎】


入学時は割と凡庸としている子でも、


学校が熱心だから徐々に非凡な才能を発揮していく印象がある。


昨今は難関合格をけって来る生徒もいるらしく上位層が厚い。


先生方の熱心さは優れており、特に社会科はすごい。


理科実験もかなり行っているし、よく具体的に説明出来る生徒が多い。


数学の指導も、扱っている教材のレベルは高めだと言える。


国語科も、実践的な指導を行っている。やや知識重視ですが、


長文を短時間で読解させるテスト形式から見ても、


通常授業での理解度と、判断力をよく問うていることが分かる。


最近は入試問題も国語は良くなってきているし、


国語科については意思が良く読み取れるようになった。


授業の最低ラインは公立よりも高めになるから、


無駄なく指導が展開されている。


一点。英語科は、もっと文法指導・英作文指導に力を入れていいと思う。


使用している教材が浮いていて、生徒がそれを十全に使ってはいない。


生徒は、英語科について、何をどうして学べばいいか


相談してくるケースもある。


英語科について、指導観がより明確に見えれば、


行かせたい学校ランキングが間違いなく上がると思っている。


少し改善点も述べたけれど、塾内ではもっとも


人気のある学校の一つだ。


 


 


さて、ここまで各学校について書きましたが、


これらの学校について共通するのは、標準的な授業レベルが


下位の生徒に合わせる必要がなく、ややできる生徒以上にとっては


刺激のある授業をいつも受けられるということです。


また、実力が似ている生徒も多く、競争環境も整っています。


 


公立へ通えば、上位以外は、9割取れなければ、


という感覚になりますが、その完璧主義は難問をいざ


前にすると折られることもしばしばです。


 


公立高校入試まで全体的に俯瞰すると、


難問を解ける必要はない、基礎事項をしっかりという


目線になりがちですが、じゃあ彼らのその先の進路は?


どう考えているの?という感想を持ってしまいます。


 


やや難問、あるいは超難問を前にした時の、


学校、学級全体の雰囲気が大切です。


周りも熱心だから、自分も、という感覚になれるのは、


私立や公立受験校の醍醐味でしょう。


 


公立で9割以上を常に取れる子は、実際


学校の教育はこんなものだと低く見積もっています。


それを折ってくれる環境に恵まれなければ、


高校へ入学した段階でそれが差として表れることもしばしば。


 


私立や公立を受験するメリットの一つは、


授業レベルが一段上がり、退屈しない授業を、


熱のある指導、熱のある思考をするタイミングがある、


そういった点にあるでしょう。


 


普通の公立のままトップの実力でいる子は、


是非塾でその自信を折ってくれる師と出会ってください。