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kojinkai

生徒の棒銀と、私の四間飛車の話。

2016.08.24 15:19


 


祝!初めてハンデなし、本気の一局タイマンで


 


ずっと勝てなかった小学生相手に勝ちました。


 


 


 


 


 


 


将棋始めて一ヶ月。


 


 


この子にはほんの数十手で詰まされ、


 


 


「先生の指し方のここがいけないんだよ。


 


 


ここでこう指さないとダメに決まってんじゃん。」


 


 


ってずっと言われ、悔しい思いをしながら


 


 


その子の解説を聞き、学び、独自に本を


 


 


3冊も買って、すべて読んで定跡を学び、


 


 


毎日プロの対局動画を見て、


 


 


時には将棋の格言集を本屋で読みふけり、


 


 


学び続けてきました。


 


 


 


 


 


 


将棋の強さに年齢は関係ないですが、将棋って


 


 


指し方知らないと本当に簡単に負けるんですよ。


 


 


何も知らないで負けるのは、悔しい以外の


 


 


何者でもないんですよね。


 


 


 


 


生徒は、基本的に棒銀戦法を得意としていました。


初心者は大抵この戦法に破れます。


私は、飛車先を開ける戦法とは別の戦法で彼に勝ちたいと思い、


 


 


私は四間飛車を始めに習得しました。


飛車先から開ける戦法で戦うのは、彼を


模倣するようで嫌だという感覚でした。


 


 


 


生徒はとりあえず私がそれしか使わないことを知っており、


 


 


それに対応する策を練ってきていることが


 


 


よくわかる指し方をしていました。


「先生といえば、四間飛車。」


その時から、彼の対策は始まっていたのです。


 


 


思えば、彼との学問は、


棒銀四間飛車との戦いに似ていました。


 


ある意味単純な彼と、守りを固めて


カウンターを狙う私との攻防を、


これまでずっと繰り返してきていたのです。


 


将棋って本当に面白いです。


いろんな手に出会いたい、そうやって


相手が何を考え、何を研究してその手を打ったのかを


知りたい、そんな欲求に駆られます。


 


 


私と生徒にとっての休み時間30分の対局は、


いつもそんな対話で成り立っています。