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kojinkai

並列回路の理解の仕方。

2016.08.03 14:16


 


並列回路の基礎的なオームの法則の計算が


なかなか上手くいかない場合、おそらくは


並列回路っていうのがどういう電流の


流れ方をするのかということが理解できていないのでしょう。


 


並列回路は、どの電熱線にかかる電圧も等しいって


これを暗記しようとしている生徒がいるのには驚きます。


それでもいいのですが、結局どっちだったっけ?って


言ってあまり知識が血肉になっていないのが現状です。


教科書に載っているように、


「V=V1=V2」とか言われても、ピンとこないのです。


(というか、ちゃんと説明してあるのですが、


生徒はこの最終的な抽象化された式ばかり見て


覚えようとしてしまうのが大半です。)


 


そういうときは、こうやってしまいます。


 



 


「まずは一筋ずつ考えろ」って。


 


回路というのは、電源から始まる


一つの道筋について考えるのがベースになっており、


中学受験においてはこのように指導をします。


つまり、小学生向けの指導は間違いなく


こうやってスタートするのです。


 


調和平均や、式変形した和分の積とかいう教え方もありますが、


実際はそれは基礎学習段階には早すぎます。


上段を流れる回路。下段を流れる回路。


これらを別々に一つの回路として考えてあげるのです。


 


そうすると自然と、必然的に、


電圧は等しいと考えられるようになるのです。


 


「この計算に慣れてきたら、


調和平均を使ってみたり、和分の積で解いてみたり、


あるいは逆比で解いてみたりしてもいいと思う。


でも、並列回路は一筋の道を独立したものとして


まずは考えてあげるところから始めてほしい。


そうすると、全部すっきり言って楽しくなるはずだよ。」


 


今日も生徒はとってもすっきりした表情で


帰って行きました。


 


なんにしても、この単元をないがしろにして


先へ進んでしまった子は多いでしょう。


入試頻出事項ということもありますが、


電池なんていうありふれたものを具体的に理解していくのは


生活をしていく上でもそんなに悪い話ではありません。


 


必ず正確に理解していきましょう。