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NPO法人 保護ねこ ピリカ

かすみあじちゃん

2024.05.28 12:00

2021年9月15日生まれ

サバ白、メス

臨月の妊婦猫を保護して家で出産をしましたが、育児放棄で出産直後から人工保育


医療処置

検便済

ウィルス検査済

猫免疫不全ウィルス陰性

猫白血病ウィルス陰性

3種ワクチン1回接種済

避妊手術済み


庭で野良猫にご飯をあげていたらお腹が大きくなってきた。

どうしたらよいか解らず臨月近くまでご飯をあげていて相談がきた。

写真を見るともうすでにパンパンになっている。

TNRをして墮胎するのは可哀想。

母猫にも負担がかかる。

スタッフに相談したら、産ませてあげたいとの意見が多数。


私は過去に妊婦猫を保護をして自宅出産をさせて親がちゃんと育ててくれたのを経験していたので、今回も母親が育ててくれるなら仕事をしていても子猫は育つから可能だろうと考えて引き受けました。

しかし環境の変化と外に出たいからか、保護をしてから毎晩泣き叫び

10日たった深夜1時頃いつの間にか出産をしていました。


興奮しないようにケージにカーテンをかけていたので見えなかったのですが、息子が

「子猫の鳴き声がする」と。

見たら産箱ではなくてケージの冷たい床にびしょびしょのまま産み捨てられていました。

へその緒も長くついたまま。

死んでしまう。

助けなくちゃ。


でも人間の匂いがつくと食べたり放置されたりするから、手袋をして取り出し軽く拭き母猫の産箱に戻そうとした瞬間に母猫が飛び出してトイレにぶつかりその衝撃で2匹目がぼとり。

またしても産み捨てられてしまいました。

母猫はパニックになっているのか?

子猫を舐めようとはせずに自分の毛づくろいだけをしていました。


それでも育ててもらわないと困ると思い2匹目と一緒に毛布にくるみ母猫の側に置きましたが、舐めて貰えず初乳も飲めず。

その間に3匹目、4匹目と産まれ時間だけが過ぎていき深夜3時過ぎ。

一向に子猫の世話をしないので、

このままでは子猫は死んでしまうと判断し、保護をしました。


そこから地獄の授乳の始まりです。

スタッフと連携しながら、仕事に行ってるときにはスタッフが変わりに朝迎えにきて連れていき日中ミルクをあげて夜に連れてきてくれる。

夜中と朝の授乳を睡眠時間3時間でこなし続けて、途中死にそうになったりして病院に駆け込んだりしながら何とか譲渡会デビューできる2ヶ月まで育てあげました。


兄妹4匹かけることなく育ってくれて良かった。

あじしりーずで名前をつけました。

まるあじ、こがねあじ、しまあじ、かすみあじ。

まるあじは保護依頼主さんが1匹欲しいというので譲渡しました。


かすみあじは生まれつき後ろ左足の動きが悪くて力が入らない状態だったので、レントゲンを撮ってもらいましたが股関節の異常はなくて、おそらく神経だろうと。

全く動かないわけではないので、ほふく前進で移動できます。

兄妹と同じように遊んでいます。


ただ神経系の異常のため排泄のコントロールがうまくできません。

遊んでいて興奮すると漏れます。

現在大人になっても排泄コントロールができないため、1日に数回お尻を刺激して排泄を促します。

圧迫排尿ではありませんが、これをしないとそこら辺中におしっっこをしてしまいます。

おむつをすると気持ち悪いのか排泄じたいを我慢してしまうため膀胱炎になりやすくなります。

かすみあじを希望される方はヒアリングをよくして、排泄ができないことを受け入れてくれるお家でないと譲渡できません。

そうでないとお互いが不幸になります。

譲渡できなくてもピリカの看板猫としていてくれたらそれでいいです。