高校野球の意義を見直し、基本に忠実に
立命館宇治高校 西田透部長
このリーグには以前から興味があったのですが、部員数が1,2年生で68人と多くなったので出場の機会を与えたいということと、3年生の多くは大学に接続しますので、野球を続ける選手には引き続き試合の機会を与えたいという考えから今年、参加しました。
次の年代で長く野球を続けるためにも木製バットが持つ意義は非常に大きいと思います。
最初は不慣れな部分もあったのですが、高い技術がないと安打は打てないので子供たちは探求心を持ってバットを振っていました。こだわりが出はじめたという印象ですね。
比較的うちは投手に無理をさせない方針で、1試合で3人、4人の投手を使うこともありましたので「球数制限」にも抵抗感はありませんでした。
6回からは1死一塁とかいろいろなシチュエーションを設定していましたが、そういう場面が公式戦でも発生します。攻撃側は簡単に打ってしまえば1球で終わる。守る側はいかにゴロを打たせるかを考える必要がある。それを考えればミーティングも深まりますし、子供たちの思考力はすごく伸びたと思います。
投手は、変化球主体に投げて球数が増えていました。まっすぐの質にこだわることはできなかったのですが、球質にこだわり、捕手とのリード面でもよく考えるようになったかなと思います。
里井祥吾監督の考えでは、立命館宇治高校は基本に忠実に、スキのない野球をやるというのが持ち味です。
派手なプレーはないんですが、投げること一つとっても大学に行った場合は基本ができていないと機会が少なくなるので、基本を大事にしたいですね。
Liga Agresivaは、スポーツマンシップなどの座学もあります。生徒たちは2回、阪長友仁さんの講義をリモートで受けて高校野球の意義を見直す機会になり、発見があったと言っていました。
今年は大阪府の大会に京都府から1校だけ参加させていただきましたが、理想的には京都独自で開催できるように尽力したいと思います。