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NPO法人こおりやま子ども若者ネットワーク

K-Labo 2021年度 第3回「シリーズ発達障害① ~その発見から学齢期まで~」

2021.11.23 08:22

◆ K-Labo 2021年度 第3回「シリーズ発達障害① ~その発見から学齢期まで~」

・2021年10月16日(土)10:00~12:00  安積総合学習センター2階会議室

・メイン講師 みらい幼稚園 鈴木則子園長先生

(・サブ こおりやま子ども若者ネット 郡山市議会議員 箭内好彦氏)

★〈最初の15分〉箭内氏による「発達障害」の基礎を学ぶ

 発達障害は生まれつきの特性で、脳の働き方の違いにより幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態。自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD),チック症、吃音など。それぞれのサインや症状、支援について等を学ぶ。

★ 「その発見から学齢期まで」~幼児期における早期発見・早期支援の重要性~

  未来幼稚園 鈴木則子園長先生 (講義60分)

・気になる子の増加→家庭環境の問題、発達障がい等で「育てにくさ」

 低年齢では判断が難しいが、埋もれてしまう子が一番危険である。

1 郡山市の現状

アンケートを実施。対象は、市内幼稚園保護者5,380人中回答4,465人(回答率83%)と市内幼稚園教員の満3歳・3歳児担任82クラスと4歳児・担任144クラス(回答率97%)

・3歳児健診で何か話があったか(回答者4,288人)

 何もなかった87%、様子を見ましょう8%(343人)、話があった5%(214人)

・幼稚園において気になる行動をする園児数が12%に対しそれを理解している保護者は半数の6%のみ → 保護者は半数しか気づいていない

・幼稚園で気になる子の対応で教員が困っていること(複数回答)

 対応の仕方がわからない(43%%)、保護者の理解・協力が得られない(28%)、

 人員不足で十分に関われない(28%)、園全体で関わる体制が整っていない(28%)、

 専門機関との連携がとれない(9%)、専門機関が不足している(16%)

・就学時健診で何らかの指摘を受けた園児の過程においての悩み

 年長児保護者の回答者1,596人 → 何らかの指摘を受けた割合 9%(143人)

 発達障がい24%、しつけ19%、コミュニケーション19%、就学について14%、

 発育13%、言語面9%、その他2%

2 幼児期の育ちと早期発見の重要性と早期支援の有効性

 ・5歳までのしつけ(経験)や環境が人生を左右する

  非認知能力(生きる力)→粘り強さ、協調性、やり抜く力、自制心、感謝する力等

  就学後の教育の効率性を決めるのは、就学前の教育にある

 ・幼児期は生涯にわたる人間形成の基礎が培われる重要な時期

  早期療育を行うことにより個に応じた早期支援が受けられ、よりよい成長につながる

 ・早期より個に応じた適切な支援を行うことで、障害に配慮した対応が可能、社会性の発達や言語、認知等の発達を促す、家庭や地域での支援の有効化、2次的・3次的障害の予防(自傷、他傷、行動障害、不登校、ひきこもり等)、就学率向上

3 事例 (事例1~事例4)

 ・課題 3歳児健診後から就学時健診までのフォロー(4歳児、5歳児健診など)

     早期に必要な支援が受けられる支援体制、

ネウボラ体制の強化 → 妊娠から就学までの切れ目ない支援

*軽度な子どもへの支援こそ大切

4 幼稚園の役割 → 教育システムの構築 → アウトリーチ的ネットワークの構築

① 地域及び関係機関との連携による保護者支援

② 専門性を有した教員や臨床発達心理士などによる支援

③ 専門性を有した教員の養成

★ 発達障がいにかかる郡山市の現状(箭内好彦氏)

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郡山市議会議員 箭内好彦