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Khan Market - Cafe編

2017.05.20 23:00

Khan Market(ウルドゥー語ではハーン・マールケート、ヒンディー語ではカーン・マールケートと書いた方が発音的に近い)と言えば、デリーの中心部にあるマーケットの一つです。ここ数日、用事があって何度がマーケットを訪れ、暑さを凌ぐためにいくつかのカフェに入ったので、ご紹介したいと思います。

(写真:マーケット入り口)

今はどうか分かりませんが、私が最初に留学していた2007~2008年、いわゆる「カーン・マーケット」は、駐在員&そのファミリー御用達のマーケットの一つだったという記憶があります。現在も価格帯は高めで、輸入食材や外資系のショップの多く立ち並んでいますが、10年の月日が経った今、かつて目立っていた外国人の姿は、お金のあるインド人にかき消されつつあります。

…と同時に、ポーシュなイメージとインターナショナルなテイストも薄れた感じがします。それでも、今も昔も価格帯の高いファッション、雑貨、コスメ、ステーショナリー、ブック・ストア、カフェなどが、文字通り乱立しているのは変わらず、ショップの入れ替えも頻繁なので、相変わらずビジネス激戦区のようです。


さて、ここからがカフェのお話です。まず、マーケットの入り口から外周を左に向かって歩いた角にあるのが、Good Earth。駐妻などを中心に(?)、日本人にも超人気の高級ブランド。昨年は、姉妹ブランドNicobarもオープンしました。まだ私には手が届かないブランドですが、ちょうど最近日本をフィーチャーしたグッズも登場し、個人的には嬉しく思っています。

そのGood Earthのショップの3階に、カフェがあります。店内の各フロアはもちろん、カフェの内装も、映画のセットみたいに可愛いです♡ただ、ちょっと狭いのが難点。価格も学生の私には高めなので、1回お茶しただけですが、女子が絶対気に入る素敵な空間です。ウェブサイトを見る限りでは、デリーの他の店舗や、地方・海外のお店はもっと広いのかなーと想像します。



次に、マーケットの正面入り口から入って、ブックストアの奥のFabIndiaを左に曲がり、2,3件通り越した右手の2階にあるのが、The Coffee Bean & Tea Leaf。海外で結構見かけるカフェだなと思っていましたが、もともとロサンゼルスにある老舗のカフェなんですね。

私のおすすめメニューは、

Ice Blended:ダブルチョコが甘くて好きです♡

Ice tea:特にピーチ・フレーバー、

Omelette:チーズやマッシュルームなど中身が選べ、トースト&サラダもついてきます☺(インド風オムレツではありません!)

Spaghetti Roast Chicken and Pesto Cream:ガーリックが強く、バジルとクリームが濃厚ですが、夏バテしかけたときは元気がでます。

ちなみに、Salsa Pizzaは、残念ながらインドっぽいトッピングのピザでした…。

何よりもこのカフェの良いよころは、この暑さの中、他のお店よりもクーラーがガンガン、キンキンに効いて、無料WiFiも備わっていて、長時間仕事や勉強をしている人もいるので、いりびたるのに最適です。但し、階段上ってすぐの上の階が同じ空間で繋がっていてクラブっぽい感じなので、週末の夜は超賑やかなので要注意です。

インド・ローカル感覚では、超高くはないので、この暑さの中のオアシスとしては、そこそこ通う価値あり☆☆☆

余談ですが、最初に紹介したGood Earthは、外観も中も可愛いものの、他のお店は外の殺伐とした感じと店内のギャップがありますよね。色んな意味で格差社会です。


マーケット内には、インドでおなじみのCafe Coffee Day(通称CCD)もあります。昔は、The Coffee Bean & Tea Leafの向かいにありましたが、いつの間にか、FabIndiaの角を右に曲がって,2,3件通り越した右側にリニューアル・オープンしていました。前は薄暗くて1フロアしかなく狭かった内装は、2フロアの明るく広々としたカフェに生まれ変わっていました。メニューは、他の店舗と変わらず、他の外資系のカフェからするとかなり劣りますが(その分、価格も安い)、他のCCD店舗より、店内の雰囲気はワンランク上と言えるでしょう。この時期は、Classic Lemonade, Cool Blue, Green Apple Sodaが、暑さで乾いた喉をを癒してくれます。


そして、最近は行ってないけれど、昨年お友達が紹介してくれたのがCafe Turtle。CCDの近く(向かいか隣り)にあり、確か3階だったと思います。店内は狭いけれど可愛くて、何よりサラダ、ピザ、パスタ、リゾット、キッシュ()スープ、ケーキ、パイ、フレッシュ・ジュース…など、カフェ・メニュー全般が揃っていてバラエティーも豊富。また階下は、ブック・ストアになっていたと思います。ロンドンから遊びに来た友人たちも満足のカフェでした♡価格は、インドのローカル感覚では若干高かった記憶があります。


それから最後に紹介するのは、Amici Cafe。マーケットの裏のGopal Mandir(お寺)の前の路地を入った右手の2階にあります。イタリア人が経営者(?)のカフェみたいです。カフェとはいえ、メインはピザ、パスタ、リゾットと、ちょっとしたデザートなどで、お食事中心。他のカフェより、量はもちろん、メニューによっては味も質も高いと思われます。反対に、コーヒー、ジュース、スムージーのオプションは、The Coffee Bean and Tea Leavesや、Cafe Turtleに比べると劣ります。2フロアあり、ゆっくりできますが、The Coffee Bean & Tea LeafやCCDに比べると、長時間の仕事や勉強で居座れる雰囲気ではありません。価格は、マーケット内でのミドル・レンジといったところでしょうか。

この記事を書きながら、インド経済の発展により中流階級の人口が増え、人々の嗜好が大きく変わり、人の流れやマーケットの様子がドラスティックに変化したことを、改めて感じました。たった10年で、メトロが他の数都市まで伸び、タクシーやフード・デリバリーなどが主流になり…。一部だけ切り取ったら、ある意味、東京より便利でリッチだと思うことすらあります。貧富の差や古い習慣は、まだまだ強く根付いていながらも、既にグルガーオン(グルグラム)がそうなっているように、デリーも、少しずつ世界の他のコスモポリタンと変わらなくなっていくのが、何となく目に見えるような気がします。どっちがいいのかは分かりませんが…。