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ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第47話:ゆるぎなき救い(1)

2017.05.21 00:36

アルジュナは、

至上主であり友人のクリシュナに

質問をします。


「至上なる御方のクリシュナよ。


超越的な存在であるブラフマンとは何か、

自己であるアッデャートマとは何か、 

行為の法則であるカルマとは何か、

物質現象であるアディブータとは何か、

神々の基本原理であるアディダイヴァとは何か、

私たちの行う祭祀(供犠)を受ける主であるアディヤッギャとは誰か、 

その方は私たちの肉体にどのように、住んでいるのか、

心を支配している者が死ぬときに、あなた(至上主クリシュナ)をどうやって

知ることができるのか、


どうか教えてください」


至上主クリシュナが答えます。


「ブラフマンとは、

永遠で不壊不滅の最高真理である。 

アッデャートマは、

本来の純粋な生命の状態(魂)

と知られている。 


カルマとは、

生命(魂)が誕生、成長し、

死後、別の生命形態に輪廻転生することをいう。


肉体をもつ者の中で

最高の者アルジュナよ。


アディブータとは、物質現象である。絶え間なく変化し、やがて破壊されるものである。


アディダイヴァとは、

太陽神や月神などの神々を含む

大宇宙と呼ばれる。


そして私は、

各生命の心臓に宿る大きな魂

(パラマートマーもしくはアンタリャーミー)として

すべての行為を観察しており、

供儀や捧げものを受け取る至上主のアディヤッギャと呼ばれる。


臨終の時、肉体を離れる時に、

私だけを想う人は誰でも、

私の性質へと到達する。


これは、私(クリシュナ)のような

永遠で知識と至福に満ちた体を得て

私のもとへ来るということである。


このことに疑いの余地はない。」




…続きはまた明日。

(今日は8章1-5節まででした)